コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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覚を打ったのは、新たなる旋律だった。
「君が望む事なら──」
互いに顔を見合わせ、響が先行する。
振り下ろされるアキャリナの鉤爪に向かい、パワージャッキを展開した拳を突き出す。
ぶつかり合う拳と鉤爪。勢いよく伸縮したパワージャッキは、鈍い音と共にアキャリナの鉤爪を弾き飛ばす。
『ぐっ!』
「暴走を始めてる 世界を元に戻すにはもう──」
隙が出来たと言わんばかりに、響は更に一撃繰り出す。
腹部に拳を受け、アキャリナは後退すると共に再び棘ミサイルを発射する。
しかし、またしてもそれは撃ち落とされた。
〈流星射・五月雨の型〉
翔の放った矢の雨が、ミサイルの雨を相殺する。
撃ち漏らした分は、カブトによるカブトクナイガン ガンモードの射撃で撃ち落とされており、ただの一発さえも残らなかった。
「Moving fast 心の」
「時計走らせ」
「明日のその先へ……」
次の瞬間、カブトが動いた。
おそらくは初めて、彼女にとっての胸の歌を口ずさみながら。
「君のとなり 戦うたび 生まれ変わるッ!」
翔の放つ矢が棘ミサイルを撃ち落とし。
「目に見えるスピード越えてくモーションッ!」
響の拳が分厚い外骨格を砕き。
「いったい自分以外 誰の強さ信じられる?」
天道響……カブトのクナイガンがダメージを重ねて行く。
「「「光速のヴィジョン 見逃すなッ!」」」
「ついて来れるならッ!翔ッ!」
再び振り下ろされたアキャリナの鉤爪を、カブトは受け止めると翔の名を叫ぶ。
次の瞬間、アキャリナの右腕を青と灰色の刃が挟み込んだ。
「ライダーカッティング!」
【RIDER CUTTING】
蒼き稲妻と共に閉じられる大顎。
アキャリナ自慢の鉤爪は、一瞬で刈り取られた。
『うぎゃああああああああ!!』
右腕の切り口から火花を散らし、アキャリナは絶叫した。
(馬鹿な……俺が、負ける!?こんな、人間如きに……!?)
『何故だ……何故だ……何故だァァァァァァッ!!貴様ら人間如きが何故、我々に勝てるというのだ!?貴様ら虫ケラの……何処にそんな力がある!?』
口を付いて出たのは、死を前にしてなお湧き出る疑問。
ここまで追い込まれてなお、彼は納得しない。
侮っていた人間達に、ここまで追い込まれた原因に。
「あの人が言っていた。“人は人を愛すると弱くなる。けど、恥ずかしがる事は無い。それは本当の弱さじゃないから。弱さを知ってる人間だけが本当に強くなれるんだ”と。お前の言う弱さこそが、人間の強さだ」
「お前が絶対に真似る事の出来ない、人間の心に宿る炎。人はそれを愛と呼ぶッ!愛を持たないお前に、俺が屈する道理はないッ!」
「あなた
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