コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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増え、更には回収し損ねたガタックゼクターまでもがあちらの手に渡っているのだ。
プェロフェソプスは既に倒れ、ビエラは先程からこちらへ来る気配がない。
マスクドライダーの力を持つ者3人を相手取れる程の実力など、アキャリナには無かった。
ペラペラと喋っている間に、さっさとクロックアップで仕留めればよかったか……等とも考えたが、ハイパーゼクターが突進して来たのを思い出し、それもまた無駄であると確信する。
やがて、確信が絶望に変わった瞬間……アキャリナは撤退する事を決意した。
『クソッ!こうなりゃ逃げるが勝ちだ!』
アキャリナはクロックアップし、その場から逃げ去ろうとする。
しかし、その時点で彼の運命は既に決まっていたのだ。
「クロックアップ……」
「「クロックアップ!」」
【CLOCK UP】
「逃がすかッ!」
まず、翔が両肩のガタックカリバー・斬月を、柄に設けられたジョイントでドッキング。弓モードとして発射する。
タキオン粒子を圧縮して形成された光の矢は、アキャリナの背中に命中し、爆発する。
『ぐっ!?』
続いて空高く跳躍し、頭上からアキャリナの進行方向に回り込んだ響の拳が、アキャリナ胸部の甲殻を打ち貫いた。
『ぐはぁッ!?』
「まだまだッ!」
間髪入れず、アキャリナを蹴り飛ばす響。
その先にはカブトがカブトクナイガン クナイモードを手に立っていた。
「フッ!ハッ!ハァッ!」
『ごっ!ぐっ!?がぁッ!?』
陽光に煌めく刃が舞うように、何度もアキャリナを切り裂く。
そこへ追い打ちをかけるように、向かって来た翔が二対のガタックカリバー・斬月を振り下ろした。
「成敗ッ!」
『ぐおおおおおッ!?』
クロックアップが解除され、アキャリナは身体から火花を散らしながら地面を転がる。
逃げる事すら許されない。アキャリナはそう悟った。
ならばいっその事、悪足掻きでもするしかない。
カブト以外の2人は、先程ゼクターを得たばかりだ。慣れない力を使っている以上、隙が出来る可能性はゼロではない。
もはやアキャリナには、そこに賭ける以外に道は残されていなかった。
『図に乗るなよ……人間如きがァァァ!!』
身体中に生えた棘をミサイルのように飛ばす。
棘ミサイルはまるで雨のように、カブト達へと降り注ぐ。
「どりゃあああああああッ!」
しかし、棘ミサイルがカブトや翔を爆散させる事はなかった。
響の震脚で地面が捲れ、棘ミサイルを全て防いだのだ。
『何ィ!?くっ、クソッ!!』
瞠目するアキャリナ。しかし、驚いている暇はない。
ここで足掻かなければ死ぬのだ。右腕の鉤爪にエネルギーを溜め、接近する。
そんなアキャリナの聴
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