コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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、クリスと純に駆け寄った。
「ビエラは倒した。後は……」
「響達の所にいた、アキャリナって野郎だけだな」
「信じよう、翔と立花さんを。そして、天の道を往くもう一人の立花さんを」
三人の視界の先では……目視できない、光速の世界を舞台とした戦いが繰り広げられていた。
『こうなれば、貴様らまとめて俺が始末してくれるわ!!』
ビエラからの救援は見込めないと察し、アキャリナは自らの手で眼前の標的達を仕留めるべく、右腕の巨大な鉤爪を構える。
カブトが応戦するべくクナイガンを構えたその時、空間に緑色の波紋が浮かんだ。
「ッ!?」
「あれは……」
次の瞬間、2機の昆虫型メカが波紋の中より現れる。
飛び出した昆虫型メカはアキャリナに突進すると、翔達の方へと向かっていく。
『ぐほぁッ!?』
「ハイパーゼクター……」
カブトの前で静止する2機。その内片方は、時空を超える力を持つ銀色のカブトムシ型メカ、ハイパーゼクター。
そして、ハイパーゼクターに連れられて現れたもう片方はクワガタムシ型。この空の下で最強の蒼き戦神、ガタックゼクターだった。
「ガタックゼクター!?」
「もう一人のわたし、これって……」
カブトが答えるより先に、ガタックゼクターは翔の周りをくるくると旋回する。
やがてガタックゼクターは、翔の目の前で静止した。
「翔、ガタックゼクターはお前に力を貸すと言っている」
「本当か!?」
「ああ。翼と同じものを、お前からも感じたんだろう」
翔は、目線の位置で浮かぶガタックゼクターを見つめる。
オレンジ色の複眼でこちらを見つめるガタックゼクターは、まるで頷くかのように、その身を縦に揺らした。
「ガタックゼクター……俺に力を貸してくれ!」
翔が天高くその手を伸ばすと、ガタックゼクターは翔の周囲を一周回り、その手の中へと収まる。
それに呼応するように、翔の腰には銀色に輝くライダーベルトが出現した。
「……えっ!?なっ、なにこれ!?」
「ッ!?これは……」
ちょうどその時だった。
響のギアの胸元にあるコンバーターと、カブトのベルトに装着された銀朱色のカブトゼクターが、まるで共鳴するかのように光り始めたのだ。
「この光……もしかして、ガングニールの……?」
「まさか……立花、手を!」
「うん!」
ガングニールの装者と、カブトの継承者。山吹色の光に導かれるように、二人の立花響が手を繋ぐ。
(天の道のわたしから、力が流れ込んでくる……!この感じ……温かくて、優しくて、でも力強い。まるで……そう、太陽みたいに眩しい力ッ!)
天道響から流れ込んで来た「カブトの力」を受け取り、手を離す。
繋いだ手から伝わった力は、やがて一
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