コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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るのが狙いだ。
「クロックアップか!」
「作戦通りに行くぞ!」
「二人とも、頼んだ!」
頷き合うと、まずは翼が空へとアームドギアを掲げる。
「ありふれた景色に突然現れる──」
〈千ノ落涙〉
次の瞬間、幾つもの剣が雨のように降り注ぎ、次々と地面へ突き刺さる。
しかし、範囲攻撃であるはずの千の落涙さえ、高速で動き回るビエラにはかすりすらしない。
「戸惑う暇もなく、真夏の夢じゃなく──」
続いて純が、右手に装着したシールドに渾身の力を込めて地面を殴りつける。
大地が振動し、砂埃が宙を舞う。
ビエラは一瞬ふらつくも、その足は止まらない。
「君は唯一の誰も代われない──」
そしてクリスは、アームドギアからレーザーを照射し、壁のように地面に突き立つ翼の剣を狙った。
落涙の刀身に輝く光沢はレーザーを乱反射し、砂埃のスクリーンに赤く、ビエラのシルエットを映し出した。
(今だッ!)
「FULL FORCE 誰よりも速く明日を見に行けばッ!」
姿を捉えた瞬間、純は拳を眼前へと突き出す。
地面に突立つ刃は丁度、ビエラを純の居る方向へと誘導するように配置されていた。
これこそが、純の提案した策。
仮面ライダーカブト第1話にて、天道総司がクロックアップしたアラクネアワームに対して打った奇策を、3人で再現するというものだ。
鏡を翼の剣で、石灰をグラウンドの砂で、そしてレーザーはクリスのアームドギアから。
役割を分担し、足りないものはその場で用意出来るもので代替し、劇中の状況を限りなく再現した。
ぶっつけ本番ではあったが、三人は見事に自分達の役割を果たしてみせたのだ。
『キュルルルッ!?』
「自分の足跡だけが、残されて行くのさッ!」
ビエラの腹部ど真ん中に突き刺さる拳。
怯み、クロックアップが解除されたビエラ。そこへ追い打ちをかけるように、翼は小太刀を投擲する。
〈影縫い〉
「これでクロックアップは封じたッ!」
「決めるぞ!!」
翼がアームドギアを宙に放り、自らも跳躍する。
クリスはガトリング型に変形させたアームドギアを向け、純はシールドを投擲した。
〈Slugger×シールド〉
〈BILLION MAIDEN〉
〈天ノ逆鱗〉
「──不可能なんてないはずッ!」
「全てをッ!」
「手に入れるさぁぁぁぁッ!行けぇぇぇぇぇッ!!」
回転する純のシールドがビエラの外骨格を切り裂き、クリスのガトリングから放たれた弾丸が残る外骨格を削り取り、そして翼の逆鱗はビエラへのトドメの一撃となった。
爆発し、緑色の炎を上げて消滅するビエラ。
着地した翼はアームドギアを収納し
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