コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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「立花のは、大きさからしてCDか? 翔のは……何だ? 菓子か何かか?」
「中身は空けてのお楽しみだ」
「ふっふ〜ん、帰るまで開けちゃダメだよっ!」
「……まあ、楽しみにしとく」
ちなみに中身はカブト関連楽曲が一枚になったCDと、某玩具会社から発売されているハイクオリティなヒーローフィギュア。
天道の驚く顔が見られないのは残念だけど、きっと喜んでくれるはずだ。
「翔、この言葉をよく心に刻んでおけ。あの人が言っていた……“男がやってはいけないことが二つある。女の子を泣かせる事と──”」
「「食べ物(ごはん)を粗末にする事だ」だ!!」
「……分かっているなら、それでいい」
またしても台詞を先取りされる天道。
しかし、今度は拗ねない。寧ろ、どこか晴れ晴れとした笑みを口元に浮かべ、天道はハイパーゼクターに触れた。
「またいつか!」
「今度はわたし達の方から行くからね!」
眩い光と共に、天道の姿はこの世界から溶けるように消えていった。
「またね……天の道を往くわたし」
これは、世界の壁を越えて二人の響が出会う、不思議な日の物語。
新たな絆が結ばれ、翔と響の信頼がより強くなった、とある一日の出来事だ。
そして……。
(奏が私と羽ばたき続けている世界、か……)
ゆっくりと、密かに忍び寄る暗雲に気が付いた者は、誰もいない……。
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