コラボ特別編:響き翔く天の道
響き翔く天の道
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ャリナは消える。
だからこそ、ネイティブが理解する事はないのだ。人が人を愛する、尊い心を。
空を覆っていた雲に切れ間ができ、太陽が再び地上を照らす。
顔を出した太陽を指さし、天道響が響の隣に並び立った。
「あの人が言っていた。絆とは──」
「"絆とは決して断ち切る事の出来ない深いつながり、例え離れていても心と心が繋がっている"と」
「……おい、私のセリフを奪うな」
「すまない。一度言ってみたかったんだ、天道語録」
天道響と同様に、人差し指で太陽を指さしながら、翔は彼女の言葉を先取りした。
決めゼリフを奪われ、天道響は不服を目で訴える。
「あ、天の道のわたし……もしかして拗ねてる?」
「拗ねてなどいない。あの人はこの程度で臍を曲げたりなど……」
「ハハッ、まあまあ。ほら、とっととあいつ倒すぞ」
口を尖らせる天道響と、その顔を覗き込む響。
それを見てつい、翔は笑みを零した。
『貴様らァァァァァ!!』
思惑を潰された上、目の前で自分をおちょくるようなやり取りを繰り広げる三人を見て、アキャリナネイティブは怒りに全身を震わせる。
「ビエラ!こいつら纏めて血祭りに上げてやるぞ!」
公園周囲の監視カメラや、二課が飛ばしたドローンを破壊し回っていたビエラネイティブを呼び戻そうと、アキャリナはその名前を呼ぶ。
だが、ビエラは戻って来ない。
その代わりに、少し離れた所から聞こえて来たのは、三人分の歌声と叫び声だった。
「──Imyuteus Amenohabakiri tron──」
「──Killter Ichaival tron──」
「RN式、起動ッ!」
「FULL FORCE 昨日より速くッ!」
『キュルルッ!』
翼が振り下ろしたアームドギアを、ビエラネイティブは難なく躱し、左手の鉤爪を振り下ろそうとする。
「走るのが条件ッ!」
「キュッ!?」
しかし、そうは問屋が卸さない。クリスが発砲したハンドガン型のアームドギアが火を噴き、ビエラの左手を火花と共に弾き飛ばす。
「自分の限界いつもッ!抜き去って行くのさッ!」
『キュルッ!?』
そして、そこへ高速接近してきた純が、右手に装着した盾をナックルとし、ビエラの胸部を殴り、押し蹴りで後方へと飛ばす。
三人はここひと月の訓練通り、的確に連携し、ビエラへとダメージを与えていく。
口ずさむのは『FULL FORCE』、仮面ライダーカブトの前半に於ける挿入歌だ。
翼が先陣を切り、純が後に続く。そしてクリスが後方から援護射撃する事で、反撃の隙を与えない。
3対1では不利だと判断したビエラは、三人から離れた所でクロックアップに入った。
高速で動き回り、三人を撹乱。各個撃破す
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