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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
飛ばされてから…
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「何か収穫はあったのか?可愛い嫁さん見つけたとか…」
「ぐっ…ざ、残念ながら嫁さんは見つけられませんでした!…その代わり『悟りの書』なる物を手に入れました」
「ほう!すげーなぁ、にいちゃん!そりゃ、かなりの価値があるアイテムだぜ!」
リュカファミリーから醸し出される強者のオーラに当てられて、大人しくしていたカンダタだったが、珍しいアイテムを見せられた為、思わず身を乗り出しリュカ達の会話に割り込んでしまった。

「カンダタ、お前これが何なのか知ってるのか?悟りを開く為の書物だから…エロ本か?」
「何でだ!!何で悟りを開くのにエロ本なんだ!」
「ふわぁ…さすがティミーさん…長年リュカさんの突っ込みをしてきただけはある…俺なんか足下にも及ばない…」
「ウ、ウルフ君…そう言う感心の仕方は止めてくれ…」
半泣きのティミー、憧れの眼差しのウルフ。

「だ、旦那…エロ本で悟りを開けるのは、旦那くらいなもんですぜ………その本を読み、理解し、悟りを開いた者は、このダーマ神殿で『賢者』に転職出来るんですぜ!」
「何だ『賢者』って!?」
「リュカさん…『賢者』ってのは、『僧侶』と『魔法使い』の両方の魔法を憶える事が出来る、魔法のスペシャリストの事なんだ!…な、なぁ…是非、俺に使わせてくれないか…」
ウルフがリュカ達に『悟りの書』を説明し、そして媚びる様に懇願する。

「…僕に言うなよ…僕はそんな事どうでもいいんだから…アルル達に聞いてよ!」
何時もの様に無責任に丸投げするリュカ。
それを見て呆れるティミー。

「私はウルフが賢者になる事に反対はしないわ」
パーティーリーダーのアルルが賛成すると、
「ウチは魔法に興味ないから勝手にしぃや」
とエコナも賛成。
「新参者の俺には反対する理由は何もないぜ、魔法のスペシャリストになんなボウズ!」
カンダタも賛成。
「私も賛成よ。ウルフは賢者になって、このパーティーの強さの底上げに尽力してね」
ハツキも賛成を示す…

「本当にいいのか…ハツキだって賢者には憧れてた事があったろ…」
「ふふふ…気にしないで良いのよウルフ。私ね『武闘家』に転職しようと思ってるの!」
「な、何言ってるんだハツキ!武闘家ぁ…よりによって?魔法使いなら分かるけど…」
「聞いてみんな…私はこの冒険を通じて一つ気付いた事があるの…私の魔法力は大したこと無いって!私のバギじゃ敵は倒せないし、ベホイミで命を救えないの!」

「ハツキさん、それは違うよ!君はこの男と比較して、自分の魔法力が弱いと感じて居るだけだ!この男は能力は人外なんだ!この男と比較してはいけない…もっと自分に自身を持って!」
ティミーはリュカを指差し力説する。
「わぁ…息子に酷い事言われてる気がするぅ…」

「そうじゃないんですティミー
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