第二部
来たる
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侶も急停止。
クリスから向きを変え反転。
近付く紫闇の土手っ腹に勢いを付けたメイスの一撃をカウンターで叩き込む。
そして紫闇は後頭部にも衝撃。
王冠の人形が剣を振り下ろしたらしい。
(彼奴の仕業か)
紫闇が見たのは人形を出した刺客。
奴が途中で人形を操った。
紫闇の思考を察するように。
(読まれているなら仕方ない)
《橘花 翔》との戦いで出した『あれ』を使いたいが焔に厳命されている。
『あの時間を圧縮する【魔術師】の【異能】でも【超能力】でもない力は【珀刹怖凍/びゃくせつふとう】とでも呼ぼうか』
焔いわく、あれは将来的には兎も角として、今の紫闇の限界を遥かに超えた力。
それを何らかの方法で無理やり引き摺り出しているような気がするという。
『今は極力使わないでほしい。下手をすれば紫闇が死んでしまいそうだからね』
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