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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第5節「装者同士の戦い」
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!?」

ステージの縁まで吹っ飛ばされ、翼は地面を転がる。

黒髪の少女は、可動部の少ない円筒状の脚アーマーの足底部から火花を散らしながら着地し、金髪の少女もその隣に降り立つと大鎌を肩に抱えた。

「……危機一髪」
「まさにか間一髪だったデスよ!」
「装者が……三人ッ!?」

それは先程、緒川が出会った少女達であった。

「調と切歌に救われなくても、あなた程度に後れを取る私ではないんだけどね」

二人の間に、倒れる翼を見下ろしながらマリアが立つ。

その口元には、未だに余裕の笑みが見て取れた。

「さて、これで3対1だけど、あなたはどうするのかしら?」

一人で何体ものノイズを相手取り、更にはマリアとの戦闘で、翼には既に疲労が出始めている。
そこに二人の装者が加わるとなれば、翼と言えども苦戦は免れない。

しかし、翼もまた、見下ろすマリアへと不敵な笑みを返して答える。

「貴様みたいのはそうやって──」
「……?」

「見下ろしてばかりだから、勝機を見落とすッ!」
「──上かッ!?」

三人の黒き装者が見上げると、そこにはヘリから降下してくる響とクリスの姿があった。

「土砂降りなッ! 十億連発ッ!」

〈BILLION MAIDEN〉

アームドギアをガトリング砲に変形させたクリスが、黒き装者達を牽制する。

調と切歌、と呼ばれた二人の装者はそれぞれ飛び退き、マリアは身を低くしながら頭上にマントを展開して防御する。

「うおおおおおおおおおッ!」
「──くッ!?」

そこへ、響が落下の勢いを乗せた拳を打ち込もうと迫る。

気付いたマリアは間一髪の所で飛び退くと、響の拳はステージの床に突き刺さり、モニターを砕いた。

「はッ!」
「翼さんッ!」

お返しとばかりに振るわれる、マントによる殴打。
それを避けながら、響は翼を抱えてステージを飛び降りる。

そこにクリスも合流し、横並びになった装者達はそれぞれ睨み合う。

「立花、雪音、翔達はどうした?」
「それが、わたし達より先に降下した筈なんですが……」
「こいつらとは別に、もう一人いるらしい。ジュンくんが援護に回ってる」
「なんだとッ!?」

見当たらない弟を心配する翼に、予想だにしない返答がもたらされる。
どうやら敵は、こちらとほぼ同数の戦力を保有しているらしいのだ。

「ツェルトね。伴装者を足止めしてくれるなんて、流石は私のマネージャー。頼りになるわ」
「だが、それはそちらも同じ事。弟が貴様らの仲間を足止めしてくれているなら、そちらもこれ以上の援軍はないという事ッ! これで互いに同数、勝負はこれからだッ!」
「遅れた分、全力で暴れてやらぁッ!」

私の弟が、奴らに遅れを取
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