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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第5節「装者同士の戦い」
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翔や純の持つそれが腕輪なら、彼のそれは篭手……いや、正確には義手だ。

そして、悪魔の角のような二本の突起が付いたヘッドギア。
それを纏いし者は……マリアと共に居た青年、マネージャーのツェルトだった。

「RN式だとッ!?」
「他人に名前を聞く時は、自分から名乗る。それがこの国のルールだと聞いているが? 違うのか、ファルコンボーイ」

ツェルトは挑発的な笑みを浮かべながらそう言った。

「ファルコンボーイ……?」
「大空を飛びながらやって来たんだ。まさにサム・ウィルソン……ファルコンじゃないか」
「ああ、だから……って、俺はアベンジャーズじゃない! ……特異災害対策機動部二課、伴装者の風鳴翔だ。大人しく投降してもらえると有難いんだが?」

謎のあだ名の理由に納得するも、つい突っ込んでしまう翔。
いきなり飛び出した意外な名前に、調子が狂いそうだ。

「俺はジョセフ、ジョセフ・ツェルトコーン。お前とは友達でもなんでもないから、ジョセフで十分だ」
「ジョセフ……お前は、いや、お前らは一体……」
「さっき彼女が名乗っていただろ? 俺達は武装組織フィーネ、終わりの名を持つ者。そして俺はその装者……いや、お前らに倣うなら伴装者ってわけだ」
「ッ!? 俺達以外の伴装者だと……!?」

ツェルトの右手に握られているのは、黒と赤のレーザーライフル。
どこか見覚えのあるそのアームドギアに、翔はまさかと目を見開く。

「それは……その銃、まさか!?」
「投降はしない。そして……マリィの邪魔はさせないぜ、ファルコンボーイ」

ツェルトはニヤリと笑うと、アームドギアを二丁の拳銃型に変化させ、翔の方へと向けながら走り出した。

ff

「ッ!?」

突如、紅の丸鋸が幾つも飛来し、翼の背後を狙った。

気配を感じた翼は即座に背後を振り返り、飛来する丸鋸を、回転させ続けていた双刃刀で防御する。

その目に映ったのは、黒地に薄紅色のシンフォギアを纏った黒髪の少女。
その耳に聞こえるは、新たな唄であった。

「首を傾げて 指からするり 落ちてく愛をみたの──」

〈α式・百輪廻〉

頭頂部からリボンのような形状のヘッドギアに繋がった、ツインテール状のパーツが展開され、大量の丸鋸を射出する。

更に、黒地に深緑のシンフォギアを纏う金髪の少女が彼女の背後から飛び上がり、その手に構えた大鎌を振りかぶった。

「調だけじゃないデスよッ! アタシもいるデスッ! はッ!!」

(キル)呪リeッTぉ(ジュリエット)

スライドし、三つに分裂した鎌の刃が射出され、左右別方向から翼を狙う。

押し寄せる丸鋸を防ぐ事に気を取られた翼は、避ける事が出来ずにそれを受けてしまった。

「ぐあッ
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