第五十七話 卒業式その四十六
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「それでもね」
「近くてもっていうのね」
「三時間だとね」
「そういえばもう閉館時間ね」
「だからね」
「じゃあ止めておくのね」
「ゲームするか本読むか」
私は考える顔になってお母さんに答えました。
「そうするわね」
「そうして時間過ごすのね」
「ええ、まあゲームもね」
高校の三年間寮にいてです、夏休みとかも結構おぢばにいましたし。
「それも知らないしね」
「じゃあ本読むのね」
「何か面白い本あったら」
「読むのね」
「何よもうかしら」
「本なら沢山あるわよ」
「ううん、読むなら」
私はお母さんに考えながら答えました。
「ライトノベルとかかしらね」
「あと漫画ね」
「漫画は今は」
これといってでした。
「読む気ないわ」
「そうなの」
「妹達が持ってるからね」
「ライトノベルなのね」
「そっちをね」
こうお母さんに応えました。
「そうしたいわ」
「わかったわ、じゃあね」
「ええ、そういう本探すから」
「それで夜までいるのね」
「寝ない様にするわ」
このことは気をつけようと思いました。
「夜寝られないからね」
「ええ、じゃあ夜までね」
「本を読んでね」
そのライトノベルをです。
「過ごすわ」
「そうしなさいね」
実際に私は実家に帰るとお家のライトノベルでこれはというものを見付けて読みはじめました、そうして夜まで過ごしました。これが高校を卒業した日のことでした。
第五十七話 完
2019・2・23
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