第二百三十話
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第二百三十話 目をガード
赤音はサングラスをかけたまま今自分が使える光の魔法の中で一番光が強く出る魔法を使ってみた、その際。
ジップとハリーには自分の背中に隠れる様に言った、それは何故かというと。
「あんた達はサングラスかけてないからね」
「だからですか」
「光を直接見ることになるからですか」
「そう、だからね」
それが為にというのだ。
「見ない様に背中に隠れて」
「そしてご主人がですね」
「サングラス越しに見られるのですね」
「そうするわ」
「しかしそれでは」
「使い魔として主の魔法をご覧にならせてもらわねば」
「いいのよ、私が言うんだから」
赤音はどうかと言う二匹に笑顔で返した。
「ご主人様のね」
「だからいい」
「そう言われますか」
「そう、気にしないで」
全くというのだ。
「いいわね」
「ご主人がそう言われるなら」
「我等も」
「そういうことでね」
こうしてだった。
赤音は使い魔達を自分の背中に隠した、法衣の背中の部分に掴まらせた。彼等が掴んだのを確認いしてからだった。
実際に魔法を使ってみた、すると。
サングラス越しに見た魔法の光はかなり弱かった、目への影響はなかった。それで赤音はジップとハリーに笑顔で話した。
「大丈夫よ」
「目は何ともないですか」
「左様ですか」
「ええ、何もないわ」
自分が使える中で最も光の明るさが強い魔法を使ったがというのだ。
「全くね」
「それは何よりですね」
「サングラスが目を守ってくれたのですね」
「そうなのですね」
「ご主人の目を」
「ええ、お日様を見ても」
サングラスをかけたままだ、それで太陽を見上げてもだった。
眩しさをほぼ感じない、それでまた言った。
「何ともないわ、サングラスって目を守ってくれるのね」
「強い光から」
「そうなのですね」
「これでよくわかったわ、これはいいものね」
赤音はサングラスを外して言った、眩しさが目に戻った。だが。
サングラスのよさはわかった、それで自分の使い魔達に明るく言うのだった。サングラスはいいものであると。
第二百三十話 完
2020・1・23
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