第九幕その八
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「聞いてるよ」
「僕達のことも」
「外の世界から遊びに来るオズの国の名誉市民の子達だね」
まさにその通りでした。
「君達は」
「そうだったんですか」
「会うのははじめてだけれど」
それでもというのです。
「聞いていたよ」
「ううん、どうも」
カルロスはホルス神のお話を聞いて考える顔で言いました。
「僕達は本当に有名だね」
「そうだね、どうもね」
ジョージはカルロスのその言葉に頷きました。
「僕達は僕達が思っている以上に有名だね」
「少なくともオズの国ではそうだね」
神宝も頷きました。
「僕達を知らない人はいない位みたいだよ」
「私達が有名とか」
恵梨香はこのことが信じられないといった感じです。
「まさかね」
「けれど実際によく知られているわよ」
ナターシャは皆のリーダー役として言いました。
「これまでのオズの国でのことを思うと
「確かにそうだよね」
カルロスはナターシャのその言葉に頷きました。
「僕達はピラミッドでもよく知られているしね」
「オズの国の名誉市民でオズマ姫達とお友達なら」
それならとです、またホルス神がお話してくれました。
「知らない人はいないよ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「僕達以外にもね」
「知っている人はですか」
「多いよ、というか」
「知らない人はですか」
「いないよ」
そこまでだというのです。
「本当にね」
「そうなんですね」
「それで僕も知っていて」
「他の人達もですね」
「神々もだよ」
このピラミッドの中にいる、というのです。
「そういうことだよ」
「そうなんですね」
「君達が探しているメジェド神にしてもね」
この神様もというのです。
「君達のことを知っているよ」
「そうなんですね」
「また言うけれど君達は本当に有名人だから」
それでというのです。
「本当にね」
「オズの国で知らない人はいなくて」
「メジェド神もね」
「ご存知なんですね」
「そうだよ」
「僕達はピラミッドに来るまでメジェド神のこと知らなかったですが」
「自分は知らなくても相手は自分のことを知っている」
ホルス神は笑ってこうも言いました。
「こうしたこともあるからね」
「それで、ですか」
「メジェド神も知っているんだよ」
「そういうことですね」
「そう、そして」
それにというのです。
「メジェド神にどうしても会いたいなら」
「ラー神にですね」
「お願いすればね」
そうすればというのです。
「会えるよ」
「そう言われていますね」
「だからね」
「どうしてもお会いしたいならですね」
「ラー神のところに行くといいよ」
「そうさせてもらいますね」
「そう
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