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ヘタリア大帝国
TURN36 タイの提案その一
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                    TURN36  タイの提案
 タイは東郷、そして日本のところに来た。二人は丁度インドネシアと会ってこれからのことを話していた。タイはそのインドネシアに対してもだった。
 両手を胸の前で合唱させて頭を下げて挨拶をしてからだ。笑顔でこう言ったのである。
「お久しぶりです、日本さんインドネシアさん」
「はい、こちらこそ」
「久しぶりね」
「お元気そうで何よりです」
 まずは国家間の挨拶からだった。
「特に日本さんはお元気そうですね」
「そうですか」
「ええ、そう見えます」
 日本には特に言うのだった。
 そうした話をしてからだ。タイは今度は東郷に顔を向けてこう言った。
「貴方が日本帝国軍の海軍長官であられる」
「ああ、東郷毅だ」
 そうだとだ。彼は笑顔でタイに応えた。
「宜しくな、タイさん」
「はい、こちらこそ」
「それで単刀直入に聞くが」
 東郷は自分に対しても微笑を向けるタイに対して言った。
「貴方は中立国だな」
「はい、そうです」
「そのことは知っている。だからこの戦争にも本来は関わらなくいい筈だが」
「実は。上司の方ともお話したのですが」
「そちらの王様とか」
「それで決めました」
 何を決めたのかをだ。タイはここで話した。
「我が国は日本帝国軍につくことにしました」
「枢軸国として参戦するのか」
「そうです。そのことを決めました」
「そのことを伝えにここに来たのか」
「それとです」
「それと?」
「そちらのインドネシアさん、そしてこれから攻め入られるであろうマレーシアさん達にも関わりのあることです」
 タイのこの話を聞いてだ。東郷はすぐにだった。
 察した顔になってだ。タイの顔を見て述べたのである。
「これからの政治のことだな」
「お気付きですか」
「何となくな。それなら今すぐにだ」
 東郷は日本に顔を向けて。彼に対して言った。
「祖国さん、すぐに御所に向かおうか」
「御所にですか」
「ああ。俺達に国家の人達、にも集まってもらってな」
「その他の方々もですね」
「伊藤首相に宇垣さんにな」 
 首相に外相にだった。
「後は利古里ちゃんだな」
「陸軍長官も。では」
「そうだ。帝にお話したいことがある」
 そうしただ。御前会議のメンバーを全員集めたうえでだというのだ。
「そうしてだ。いいだろうか」
「そうですね。どうやらタイさんは」
 そのタイを見てだ。日本も気付いた。
「かなり重要なお話を持って来られたのですから」
「ああ、だからな」
 それでだとだ。東郷は日本にさらに言う。
「ここは重要な顔触れに集まってもらおう」
「勿論柴神様にもですね」
「そうしてもらう。ではいいだろうな」
「わかりました。では皆
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