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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
プロローグ
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と復唱を返しつつ、砲手席の前にある自動砲塔旋回ハンドル及び仰角調整ハンドルを握りしめ、更に仰角調整ハンドルに設置されている”発射ボタン”の傍に指を置き、何時でも砲撃できる体制をとる。
「砲撃準備良し!」
「了解、発砲指示あるまで待機!!」
玄田と同じく報告してくる裕也の言葉に対し、そう待機を指示した俺は三度、みほに連絡を入れる。
「みほ、準備OKだ!いつでも始められるぞ!!」
『了解。じゃあ、前方左側200メートル先の見下ろせるポイントに移動したら私達の横に付けて。移動次第、照準を合わせて。砲撃を開始するよ』
「分かった!木場、前方左側200メートル先まで前進!!みほ達のW号の横に付けろ!!!」
「了解!」
みほとの通信を終えると同時に、変わりざまに木場に対して、移動指示を飛ばすと木場は操縦桿を操作しつつ、アクセルを踏み込んでいく。
そうして走っていくチャーフィーは、先程、俺が出した指示通りにみほ達のW号の隣に付く様にして、砲撃ポイントへと侵入する。
「操縦主、車両停止!」
砲撃ポイントに侵入すると同時に、木場に停車指示を出し、戦車を停車させる。
止まった瞬間、戦車の上に被っていた埃などがザッ!と舞い上がる中、俺はペリスコープを覗き込みつつ、次なる指示を飛ばす。
「砲手!目標、トータス重駆逐戦車!!照準定め、急げ!!!」
「了解!」
俺の指示に対し、裕也は砲塔旋回ハンドル及び仰角調整ハンドルを操作し、聖グロの隊列を走るトータス重駆逐戦車に照準を定めていく。
「照準良し!」
「了解、撃ち方待て!!」
主砲の照準を定め終えた裕也がこう報告してくるのを聞き、俺は裕也に待機を命じつつ、みほに連絡を入れる。
「みほ、照準OKだ!いつでも行けるぞ!!」
『分かった、龍君。こちらも準備完了しているよ』
「よし……始めるぞ!」
俺の言葉に対し、『うん!』と頷きながらみほは一回息を吸うと目を大きく見開き、こう言った。

「撃て!」

そんなみほの様子を見ながら、俺も続けざまにこう言い放つ。

「砲手、射撃用意……撃てぇーっ!!」


そう言い放った次の瞬間には、裕也は発射ボタンを押し込む!


次の瞬間、2発の砲声が試合会場に鳴り響くのであった……。
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