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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
プロローグ
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良し!」
「装填!」
「了解、装填!!」
俺の指示と共に半分だけ、砲尾に入っていた砲弾のケツを玄田は素早く拳骨で勢いよく押し込む。
すると、砲弾はガチャン!という音と共に砲の中に納まっていき、それと同時に勢いよく75o砲の閉鎖機が作動し、砲尾を閉じる。
「装填良し!」
「おし!次の砲弾も出しとけ!!」
ガチャン!と砲尾の閉じる音と共に玄田の装填完了の合図を聞いた俺は直ぐに次の指示を玄田に出しつつ、俺は砲手席に座る裕也に話しかける。
「よし……裕也、準備OKだな?」
「まぁな……訓練通りで良いんだろ?」
「あぁ……それ以上、それ以下、それ以外何もないさ。頼むぞ」
この言葉に「任せろ」と返してくる裕也の言葉を聞きつつ、俺は再び車長席に足をかけ、砲塔ハッチを開けて、体を肩まで外に出すとみほのW号に視線を向けた。
視線の先に居たみほは、肩までしか出してない俺とは違い上半身全部をW号のハッチから出して、来るべき作戦開始の時を待っているかのような表情を浮かべている。
そんなみほの表情を見ながら、俺は無線機のマイクを手に取り、みほと通信を繋ぐ。
「みほ、大丈夫か?緊張か?」
『う、うん……ちょっとね』
「安心しろ。俺もお前も久々の戦車道だ……ま、所詮は練習試合だ。肩の力抜いていこうぜ」
みほの緊張を溶かす様にそういう俺に対し、みほは再び「うん」と短く言葉を一言だけ返すと、また視線を前に向ける。

まー……こういうのは緊張しない方が、おかしいか……。内心、俺だって緊張しているし……。
うーん……いざとヤバい事になったら、織田に何とかしてもらうか……当の本人は「テメェ、ふざけんなー!」の一言だろうけど(苦笑)

胸の内でそう思っている間にも、戦車は作戦ポイントへと進んでいき、遂にその作戦ポイントへと差し掛かろうとしていた。


ハッチの上から、その作戦ポイントへと近付いている事を確認した俺は素早く砲塔内にあるペリスコープを覗き込む。
そうして、覗き込んだペリスコープの先には先程、みほ達と見ていた聖グロのチャーチル、マチルダ、トータス、そしてセントーと言った戦車達が土煙を上げつつ、前進する様子が映し出されていた。
「総員、戦闘用意!玄田、安全装置解除!!」
聖グロの戦車達の姿を確認するなり、俺はそう声を張り上げ、他のメンバーに戦闘態勢に入る様に伝えると同時に玄田に対し、安全装置の解除を指示する。
この指示を受け、玄田は「了解っ!」と復唱ながら、砲尾の傍にあるマニュアルリリースを押し、安全装置を解除すると同時にハンマーを作動させ、何時でも砲撃できるような態勢を取る。
「安全装置解除良し!」
「了解!裕也、砲撃準備!!」
玄田の報告に復唱を返しつつ、続け様に裕也に対し、砲撃準備及び待機の指示を飛ばすと、裕也は「了解!」
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