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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
プロローグ
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る事を確認し、ハッチの上から手を横に振って進む方向を後続のメンバー達に知らせつつ、織田に対して、再び連絡する。
「織田、俺とみほが戻ってくるまで、お前が指揮を執れ。へまするなよ、頼むぞ!」
『了解!そっちこそ、へましないでよ!!』
「るせーっ!!」
織田の言葉に若干キレつつ、俺が織田の乗るコメットを先頭に峠へと向かう他のメンバーを見送った後、俺はチャーフィーの砲塔内へと身を戻す。


俺が砲塔内に身を収めた瞬間、むわっとした暑苦しい様な、汗臭い様な、息の詰まる様な独特の何とも言い難いむさ苦しい空気に襲われる。
(くは〜!!技術的に進歩しているアメ車でも、このむさ苦しさは相変わらずだな〜……)
思わず顔をしかめつつも、俺は久々に感じるこの空気に何処か懐かしさと興奮を覚えていた。
「なぁ〜……、龍……」
そんな俺に対して、何処と無くと恨めしそうな声で話しかけてくる奴が……。その招待がこの戦車の通信主兼機銃主を担当する葵直政(あおいなおまさ)だ。
葵は車体前方右側にある通信主兼機銃主席の方で、前に据え付けられたM1919A4機関銃に寄り掛かりながら、俺の方に顔を向けると相変わらず恨めしそうな声で口を開く。
「お前、な〜んで……そんなに女子と話せるの?通信主兼機銃主の俺よりも」
「俺、戦車長!この戦車の中で一番偉いの!!あと雄型隊長兼副隊長!!!この分隊&雄型チームのナンバー1にして、チーム全体のナンバー2なの!!!!それだけの立場であると同時に責任があるの!!!!!お前はそれが分かってるの!!!???」
「あー、ハイハイ。分かりました、分かりましたよ……」
そうやって再び悪態を付きつつ、再び前を向く葵を見て思わず「ったく!」と俺も悪態に近い言葉が漏れる……。

まー……読者の皆さんの予想通り、このヤローは、かーなーりーの”女好き”であり、隙あらばそこら辺に居る可愛い女子にナンパ吹っ掛けているアホでなのだが……。
これまた、なーぜーかー!?その頭脳はピカ一であり、学園における男子全員の成績を束にして、ぶん投げてでも余裕のトップをブッちぎちゃってるんだから、世の中どうなっているのか分からない!
更にその頭脳の優秀さは、諸説ある物の……一説によれば、なんとアメリカが世界に誇る名門大学にして、エリート中のエリート、世界を牛耳る物にとってはある意味で”登・竜・門!”ともいえる『ハーバード大学』に”余裕で合格可能”と噂されるんですから、もー本当に世の中どうなってんのやら!!(※2回目)
あー、なんで神はこんなどーしよーもないっ!女好きにこれだけの頭脳を授けたのか、本当に!本当に!世の中、どーなってんのか分かんない!!(※3回目)

この様に行動と頭脳がまーーーーったく一致しない葵を前に世の中の不条理さを感じていると、今度は俺の右
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