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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
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下げつつ、地点437地点に向かう由紀恵先輩が指揮する突撃砲を見送っていると、今度は別の通信が飛び込んでくる。
『ふーん……珍しく丁寧じゃないの、龍』
「うるせーぞ、
織田
(
おだ
)
!お望みなら、中学の時みたいに容赦なくぶっ飛ばしてやろうか?」
『結構です!』
と、まるで茶化す様な事を言ってくるのは、俺の乗るM24チャーフィー戦車のすぐ隣を走っている”コメット巡行戦車”の戦車長を務める
織田碧
(
おだみどり
)
だ。
かつて日本戦車道代表選手団、強化選手だった事のある母を持ち、幼いころから戦車道に親しんできた彼女の実力はその幼いから積み重ねてきた確かな物である。
また、その母が一時期は台湾チームのコーチを務めた事があり、その際に台湾に住んでいた事もあってか中国語が堪能……とまぁ、地味に高スペックなメンバーだ。
んで、まー……、俺とは中学時代からの知り合い……っていうか、あれだ……中学時代の所属していた戦車道チームにおいて同じチームに居たメンバーだ。要は腐れ縁的な?(※ほぼテキトーな回答)
そんな腐れ縁的な(?)関係にある恵は続けざまに、こう話を続ける。
『んで、私は雄型チーム副隊長として、龍とみほちゃんが偵察に行ってる間の指揮を執ればいいのね?』
「あぁ……このチームで試合経験があるのは、俺とみほ以外では、お前だけだ。頼むぞ」
『了解しました、分隊長殿!』
「茶化すなっての」
とまぁ……中学からの仲と言う事で気取らず気楽な感じで話す俺と恵だが、先の会話にある通り、この立ち上げホヤホヤな大洗学園戦車道チームにおいては、俺とみほを除くと彼女が数少ない実戦経験者になる。
例えるならば、俺とみほが”程々 or 一応、実戦経験のある中尉か少尉ぐらいの士官”ならば、恵は"数々の修羅場を体1つで潜り抜けた歴戦バリバリの軍曹”と言った所だ。
まー、それに加えて中学からの知り合いという事で安心して彼女に背中&チームを任せられる……ホント、指揮官にとって頼れる下士官程ありがたい存在は無いよ……。
あー、とりあえず神様感謝しま〜す!
……と、何処の神かも分からないず、とりあえずテキトーに神に感謝する俺。
そんな俺はどこぞの神への感謝もそこそこにし、みほに対して無線機越しにこう告げる。
「みほ、とりあえず作戦の最終確認を頼む」
そう無線機のマイク越しに『うん!』と呟くと、続け様にチームメンバー全員に対し、作戦の最終確認を始める。
『敵は8両が前進中です。先程の打ち合わせ通り、私と副隊長が囮になりますので、雄型3号車の皆さんを除いて、他は例の峠で待機して下さい』
『『『は〜い』』』
みほの最終説明に対し、M3リーに乗っている1年生達の気の抜けた返事が返ってくる。
そんな1年生達の返事を聞きつつ、俺は散開地点のすぐ近くまで来てい
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