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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
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って、先に後ろに止めてあったみほと秋山の搭乗する戦車……W号戦車D型へと戻っていく。
その様子を見ながら、俺は一昔前のバカでかい携帯電話の様な無線機を手に取り、無線機の電源をONにした後、素早くチャンネルを合わせて分隊メンバーの一人に連絡を入れる。
「分隊長から、3号車。繰り返す、分隊長から3号車」
『はい、こちら3号車』
俺の呼びかけに無線機越しに返した来たのは、分隊メンバーの一人であり3号車の戦車長を務める
南雲由紀恵
(
なぐもゆきえ
)
先輩だ。
え、なんで男子チームに女子が居るんだって?んなことは、後に劇中で説明してやるからギャーギャー言うな!!
トまぁ、そんな事は置いといて……俺は由紀恵先輩が応答したのを確認すると、直ぐに指示を出す。
「由紀恵先輩、これより戦闘態勢に入ります。由紀恵先輩の3号車は地点437に向かい、周辺で警戒しつつ、待機をお願いします。万が一の場合、そこから脱出するので交代援護をお願いします」
『退路を確保して、万が一の場合に援護すれば良いのね?』
「えぇ、お願いします」
『3号車、了解!』
そうやり取りを終えると同時に無線機のスピーカーから、ガッ!と言う音が聞こえると同時に通信が切れる。
「連絡終わったか?」
その音を聞き、そう問いかけてくる裕也に対し、俺は「あぁ」と短く返しながら、無線機のアンテナを収納しつつ、続け様にこう言う。
「よし……いくぞ!」
「あぁ!!」
といった感じで短く言葉を交わした俺と裕也は、先程のみほと秋山と同じ様に後方に停車している俺達の戦車……”M24チャーフィー軽戦車”へと、駆けていく。
そうして駆けつけたM24チャーフィーに俺と裕也は素早く転輪に足を掛けつつ、車体にある工具箱等を掴み、体全体を持ち上げる様にして上によじ登る。
それと同時に俺は操縦主ハッチから、顔出しつつ、手には『NEW STAR』と赤い文字で書かれた黄色と茶色のタバコの様な箱を手にしつつ、口にはメントールスティック……言うなれば、”ココアシガレット的な奴”を咥えて”一服”している操縦主こと、操縦担当の
木場正純
(
きばまさずみ
)
に対し、こう指示を飛ばす。
「木場、エンジン始動用意!始めるぞ!!」
「……これ吸ってからじゃダメ?」
「馬鹿言ってないで、さっさと用意しろ!このヘビースモーカーが!!ちったあ節煙しろっ!!!」
「了解」
俺の飛ばす檄を受け、そう短く返した木場は惜しむ様に勢いよくメントールスティックを吸うと素早く車内に持ち込んだ灰皿……もとい、ゴミ箱にスティックを放り込む。
よーやるよ……全く。俺もメントールスティック自体は愛用しているけど、流石に戦車道の試合の真っ最中に戦車で吸うなんてことはしないぞ……。
名残惜しそうにゴミ箱にスティックを放り込んだ木場が手にしていた
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