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ガールズ&パンツァー 戦車道 雄型 大洗雄型第1分隊 戦闘記
プロローグ
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少し離れた場所から、その様子を双眼鏡越しに見て、ボヤいているのは、大洗学園戦車道男子チーム……通称『戦車道 雄型』の隊長兼第1分隊長の俺……喜多川龍(きたがわりゅう)だ。
自分で言うのもなんだか、この物語の”主人公”だ。ま、いつまでの付き合いになるか分からんが宜しく。

んで、そんな俺の傍で俺と同じ様に双眼鏡を除いていた男子生徒が呆れた口調でこう言い放つ。
「お前、ホントに愚痴言わないと気が済まない性格だよな……」
「るせー、シスコンのお前に言われたかねぇー」
「この状況、姉さん関係ないだろ?」
といった感じで、俺の言葉に「( ゚Д゚)ハァ?」と絵文字さながらの表情で返してくるのは、俺の同級生にして、俺の乗る戦車の砲手の神崎裕也(かんざきゆうや)だ。
そんな裕也と俺がギャーギャーやっている傍で、双眼鏡を手に一人の女子がこう言う。
「凄い、綺麗な隊列組んでますね西住殿」
口調こそ冷静だけど、興奮を抑えきれない抑揚で話すのは、大洗学園戦車道女子チーム……通称『戦車道 雌型』の隊長車、装填主を務める秋山優花里|《あきやまゆかり》である。
一言で言って、超が付く程の戦車マニアである彼女からすれば、目の前で戦車が動いているだけで興奮物の光景なんだろう……自分も乗っていると言うのに……。
「うん、あの速度で動いで全車両、隊列を乱さないなんて流石……」
そんな胸の内の俺のことなど知る由もなく、秋山の言葉に感心した様に頷きながら返すのは、大洗学園戦車道女子チームの隊長にして、”俺の幼馴染”である西住(にしずみ)みほだ。

日本を代表する戦車道の流派の1つ”西住流”の家元に生まれた娘の一人であり、かつては日本を代表する戦車道の名門校『黒森峰学園』に居たのだが、まぁ……色々とあって、ありにありすぎて、今現在は此処(大洗学園)の戦車道雌型チームの隊長になっている訳だ……。まぁ、コレに関しては追々、俺の知っている範囲で話そう。

俺はそんな幼馴染であるみほに対し、手にした双眼鏡を下ろしつつ、代わりに無線機を手に取りながら、こう話しかける。
「で……どうするんだ、みほ?奴らの装甲を真正面から撃ち抜ける戦車なんて、うち()の分隊の2号車ぐらいだぞ?」
「そこは戦術と腕かな……」
そんな俺の問いかけに対し、みほは少し微笑みながら、そう言い放つみほ。まー……アバウトな気もするが、現にそれしかないよな。
みほの返した言葉に思わず息を「はぁ……」と吐いている傍で、みほは俺に向け、続けてこう言い放つ。
「じゃあ、今から部隊を展開させよう。龍君は他の戦車にもエンジンを始動させたらエンジン音を控えめにする様に伝えてくれる」
「OK!じゃあ、万が一に備えてウチの3号車に退路を確保しておくように連絡するぞ」
「うん、お願い」
みほはそう言
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