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仮面ライダーの力を得て転生したったwwwww
第8話
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うさ。俺は金が欲しくて、アソコに入った。 俺はただ、ユナが目を覚ましてくれればそれで良かった。 ナオヤの助けにもなれればって。その為だったら命だってかけられた! ・・・・・なのに、なんで」

ヤツ、とは誰かは分からないがアナザーライダーの事だろうか。
両手を頭を抱え、堪えていた涙を零し、啜り泣くヒロキ。それを横目に、俺はアナザーエグゼイド・・・・・いや、ナオヤという男がアナザーライダーになった動機をある程度察する。

アナザーライダーの内の誰かが、ユナを襲い、その子は命の危機に瀕してしまった。それを助ける為に2人は行動を起こしたんだ。

ヒロキは憎しみと怒りを胸に秘めてレジスタンスに入り、目を覚ますまでの治療費を稼ぐ為に。
ナオヤはアナザーライダーとなり、命をかき集め。そしてそれを、ユナへと捧げる為に。

ナオヤという男は、余程追い詰められていたんだろう。 だから、オーラのあの魅惑の誘いを受けて、そしてアナザーライダーとなってしまった。

妹を救いたい。そう純粋に願った彼の思いだけは、間違ってはない。
ただ、選択を間違えてしまっただけだ。

「・・・・・根掘り葉掘り聞いてゴメン」

俺はそう言って、彼に背を向ける。

「・・・・・でも、アイツを見過ごすことは出来ない。次現れたら・・・・・今度こそ、倒すしかない」
「・・・・・だけど他に!!」
「そして躊躇ってる間に!! ・・・・・また、誰かの命が奪われる」

アンタの親友は、ホントにそれを心から望んでいるのか!!
そうぶち撒きたかった。だけど、俺は彼等については何も知らない。ヒロキとナオヤがどれほどまで仲良く、ユナという少女がどれだけ大切なものなのかを。

だから、俺にはそう断言出来る資格はない。
俺は震える声で、自身の左耳に先程渡され装着したヘッドホンを指さす。

「・・・・・アンタも持ってるだろコレ」

ジュンイチロウは、まだヒロキの処遇についてはその場で申し渡していない。 ならば、彼はまだレジスタンスの人間である。
ならば、その1人であるヒロキが持っていて当然の事だ。

「・・・・・それがどうした」
「次の任務、アンタも来るんだ。 そして自分の目で確かめるんだ。」

俺は彼等の事は何も分からない。だけど、誰かを想おうとするその気持ちだけはよく伝わるから。

・・・・・選択を決めるべきのは俺じゃない。
彼には辛い事を押し付けてるかもしれない。だけど、後腐れなく彼等の (時間)を前に進むには、他ならぬ当事者が決めるべきだ。

「今の彼の姿を見て、その上で出した結論を・・・・・俺は尊重するよ。 誰になんと言われても」

アラタはそう言い残し、帰りを待つ家へ
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