暁 〜小説投稿サイト〜
曇天に哭く修羅
第二部
怒り
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
るのだろうか。

もしそうなら紫闇が見たエリザの試合映像では二割も出していなかったことになる。


(だとしてもエリザがあの時の俺が出した【禍孔雀/かくじゃく】を魔晄防壁だけで受け止めてノーダメージに済ませられると思わない)


風の絶対防壁も使えば別だが。


「私の親はエリザ打倒への努力と執念を一切認めず日本との人質留学に出しやがったわ。ったくやってらんないわよホント」


人質留学とは同盟国同士で行う交換留学の一種で両国の架け橋が目的とされる。しかし実態は人質の送り合いであり、表向きは普通の留学。


「何だよそれ」


紫闇は正気を疑う。

双方の貴人要人を交換し、理解していた間での問題が起こった万一の時、その人物を人質にして相手の国を脅す為に使うわけだ。


「私はそいつに選ばれた。ま、捨て駒だから価値なんて無いし、もしも事が起きたならイギリスは私に構わず日本ごと攻撃するわね」


イリアスもクリスの件には腹を立てており、彼が祖国に対して悪感情を持つ一因になっているが、別にそれだけがイギリス国内で暴れたり日本へ亡命した理由ではない。


「人ん()のことに口出ししたかあ無いんだが、お前の両親()最低だな」


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ