第五章
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「俺は辞めん!」
「・・・・・・・・・」
その直後にこう言って首相の座に居座った、もう誰も何も言わなかった。完全に呆れ果てたからだ。
そして稚拙な指揮めいたものを出す振りをしてだった。
原発事故についての自分の責任を揉み消しにかかった、これは決して言わなかったがもうわかる者はわかっていた。
「こんな状況で保身か」
「震災で大変な時に」
「何て奴だ」
「あいつのせいで原発は爆発したんだぞ」
「それで自分のことばかりか」
「辞めるって言って辞めないのか」
多くの者はテレビを汚物を見る目で観つつ怒った。
「何て醜い奴だ」
「これが今の政権か」
「屑の中の屑が首相か」
「こんな奴が政権に就いたか」
「早く辞めろ」
「衆院選はまだか」
やがてこうした話が出た、だがこの輩は数ヶ月首相の座に居座り続け自分の責任を揉み消し続けた。
もう閣僚は会議に出ることもなくなった、同じ政党でもこの輩を完全に見捨てていた。だが首相の座に居座り続け。
証拠を揉み消し終えたというところでようやく辞任した、辞めると言って数ヶ月居座り続けたのだった。
「こんなことははじめてだ」
「辞めるって言ったら普通すぐ辞めるぞ」
「最低な奴だったな」
「そして最低の政権だった」
「あいつの顔は二度と見たくない」
「本当に嫌な思いをしたな」
誰もは吐き捨てた、そして次の首相は。
埋蔵金があるだの政党として言っていたがこんなことを言い出した。
「痛みを伴う改革!」
「おい、増税だって?」
「消費税上げる?」
「埋蔵金あるって言ってたよな」
「構造改革で無駄を減らすとか」
「それで何で増税になるんだ?」
このことでも多くの有権者が気付いた。
「結局そんなのなかったんだな」
「埋蔵金とかな」
「それで構造改革してもか」
「無駄は減らせなかったんだな」
「というかかえって出費増えてないか?」
「震災だって災害対策いい加減にして被害拡大してないか?」
「あと何で急に太陽光増えたんだ?」
このことは原発が危険ということで導入されてきたのだ。
「しかもあれ日本の企業への発注じゃないんだろ」
「外国の企業だよな」
「それもおかしいよな」
「ああ、外国と関係あるのか?」
「癒着か?」
こうした疑念も出て来た、しかもその相手国に九十億ドルのスワップをしてそのうえでの増税であり。
有権者達は余計に怒った、そして今度の首相はまさに口が開けばだった。
「増税!」
「痛みを伴う改革!」
こんなことばかり言った、それでだった。
有権者達はうんざりして言いだした。
「こいつ口を開けば増税だな」
「それか自由貿易協定の話だよな」
「同じことしか言えないのか?」
「協定だってこんな連中が結ぶとな」
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