第一章
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一変
この時日本ではテレビでも新聞でも雑誌でも政権交代が言われていた。
「政権交代!」
「埋蔵金を暴け!」
「友愛外交!」
「時給アップ!」
「自主防衛!」
「無駄を省け!」
「腐敗追放!」
こんなことが言われていた、そして有権者達もだった。
テレビでも新聞でも雑誌でもコメンテーターや新聞の論説委員、偉い学者や作家が言うのを見て読んでその気になっていった。
「政権交代か」
「今の政府じゃ駄目かもな」
「古臭い政治やってるよな」
「新しさがないよな」
「それに失言多いしな」
「汚職も多いぜ」
こんなことを言ってだった、彼等は選挙があると野党に票を入れる様になっていった。まずは参院選からそうしていき。
野党を勝たせた、そこである有権者達は無邪気な笑顔で言った。
「さあ、野党を政権に就けるか」
「それがいいな」
「新しい政権を創るか」
「俺達の手でな」
こう言って市長選や知事選や補欠選挙でも野党に票を入れていった、マスコミはとにかく野党を美辞麗句で賞賛していた。
その賞賛を聞いて有権者達は確信する様になった。
「やっぱり政権交代だな」
「それが一番だな」
「一回野党にやらせてみるか」
「与党にお灸を据えてやるか」
「そうした意味でも政権交代だな」
こう言っていた、だが。
ネット界隈では野党を賛美している者達の顔触れや野党の主張、その主な面々の顔触れを見て危機を抱いていた。
「こいつ等まずいな」
「市民活動家あがりが多いぞ」
「それか活動家とべったりかな」
「裏に北朝鮮が匂う奴多過ぎだろ」
「中身何もない奴ばかりじゃないか」
「疑惑がどれだけあるんだ」
能力だけでなく人間関係そして過去も調べられて議論されていた。
「野党は政権に就いたら駄目だ」
「政権に就けたら日本は大変なことになるぞ」
「こいつ等とんでもない連中だぞ」
「無能でしかも品性も人間性も酷い奴しかいない」
「まだ今の与党の方がずっとましだ」
「こいつ等だけは駄目だ」
「日本が終わるぞ」
こう話していた、それでネットのあちこちで野党の本質が警告されたが。
世間はネットだけではない、特にパソコンや携帯に慣れていない高齢者はそうだった。マスコミ特にテレビを観て。
その情報を鵜呑みにしていた、朝から晩まで報道番組や主婦向けの番組で野党の賛美が続いていた。それでだった。
彼等はネットのことなぞ露知らず確信していた。
「野党を政権に就けよう」
「嘘山詐欺夫を総理大臣にするんだ」
「政権交代!」
「そして日本をよくするんだ!」
「日本は変わるんだ!」
「一変するぞ!」
こう考えて言っていた。
「年金もよくなる」
「社会保障も」
「今のままじゃ
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