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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十八話
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鎖が、体制を崩したままのティランピオンの体を拘束していく。




『(――拘束完了。主、行けます!――)』


「これが…僕の全・力・全・開っ!!ハァアァァァァッ!!」


ティランピオンの体を完全に雷の鎖で拘束し、ヴォルトが僕の体の中へと戻ってくると、ヴォルトの魔力を木刀へと集中させ、オーバーリミッツの力で上昇した脚力で一気にティランピオンへと接近する。
木刀はヴォルトの魔力を受け、刀身に雷を纏っていく。
これで……どうだぁっ!!


「『――雷・神・一・閃っ!!『ライトニングノヴァ』アァアァァッ!!』」

『ギシャアァアァアァァァッ!!?』


僕とヴォルトの声が重なり、拘束されたティランピオンの横を通り抜け様に一閃する。
木刀を納刀するように納めたと同時に、ティランピオンの体を斬られた位置から電撃が蹂躙し、ティランピオンは甲高い奇声を上げて、絶命した。


「―――何とか、仕留められたみてぇだな」


「これで、ヘーゼル村の皆さんも無事に砂漠を越えられますね」


「……ふぅ…良かっ――あぅ…?」


絶命したティランピオンを見てユーリがニッと笑い、すずが安心した表情でそう言うと、僕も一安心した瞬間、体の力が抜けるのを感じてその場にへたり込んでしまった。






「!?衛司さん…どうしたんですか…?」


「…あはは…オーバーリミッツに、ヴォルトの魔力フル活用……さっきの技の反動もあって…完全にガス欠状態みたいでーす……」


「オイオイ。……まぁ、さっきの技見りゃ納得出きるわな…。立てそうか…?」


心配そうに僕を見るすずに苦笑しながらそう答えると、呆れながらも僕に手を伸ばしてユーリがそう言う。
試しに力を入れてみるけど…うん、駄目っぽい。


「(ヴォルト…どうかな…?)」


『(――今、主の身体の状態を見てある程度治せる所は処置に掛かりましたが……暫くは自分から立つのは無理そうですね――)』

一応体の中にいるヴォルトに状態を聞くと、帰ってきた答えに思わず更に苦笑いを浮かべてしまった。僕のその表情から僕の状態が分かったのか、ユーリが僕に肩を貸して立たせてくれた。


「やれやれ……んじゃあ、戻るか」


「はい。そうですね……メリアさん…?」


ユーリに立たせてもらいながらユーリの言葉に頷いて帰ろうと歩き出した際、不意にすずの声に視線の先を見ると……メリアが遠くにある高い岩場をメリアには珍しく、まるで睨むようにジッと見ていた。


「……どうしたの、メリア……?」


「……何でもない……。…多分……気のせい……」


「…………?」



僕の問いに、メリアは岩場から視
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