第四章
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「やっぱり犯罪になるから」
「犯人は突き止めないと駄目か」
「後はどんな人に貸してたか」
その金をというのだ。
「それが問題ね」
「だよな、けれどあたし漫画で読んだけれど」
その闇金を扱った漫画の話もだ、はるかはここでした。抹茶アイスを食べながら姉と一緒にワインを飲んでいる。
「闇金から借りる人っていうのは」
「いい人少ないわよね」
「そりゃ会社の資金繰りとかに困ってな」
「もうどうしようもなくなってね」
「手を出す人もいるけれどな」
「もうあんまりにも生活とかが酷くて」
「酒、ギャンブル、風俗とかで」
そうしたもので借金を作ってというのだ。
「借りる人がな」
「多いみたいね」
「お姉も知ってるよな」
「そうしたお話聞くから」
「神社にいたら世間のこともよく聞くな」
はるかはバイト先のことからつくづぐといった口調で述べた。
「色々と」
「お寺や教会もそうみたいね」
「悩んでる人が来る人だからな」
「どうしてもね」
そこはというのだ。
「そうなるわね」
「そうだよな」
「だから世間のお話も聞けるわね」
「何かと。あたしも闇金の話は漫画で読んで知ってたけど」
それだけでなくとだ、はるかは愛奈にさらに話した。二人共結構以上な飲みっぷりではるかは姉のコップに赤ワインを入れつつ話した。
「神社でもな」
「聞くわね」
「だからな」
それでというのだ。
「あたしも知ってたけれどな」
「漫画以外のことからも」
「ああ、それで言うけれどな」
「闇金から借りる人は」
「碌な人いねえな」
「いい理由で借金作ってる人はね」
「本当に少ねえな」
普通の借りられる場所からは返済の見込みがない、そうした人が最後に行く場所だ。誰も酒やギャンブルや風俗に溺れた者に返済能力があるとは思わない。
「世の中の嫌な一面だな」
「そうよね」
「そんな人ばかりだとなると」
「いい人いないわね」
「じゃあな、今度はな」
「借りた人のお話もね」
「聞くな、あと被害者の人間関係も」
それもというのだ。
「聞くな」
「そうしてくれるのね」
「何かお巡りさんヤクザ屋さんのことまでは教えてくれたけれど」
「その後は」
「流石に言ってくれそうにないからな」
そこから先は流石に捜査の詳しい情報なので教えてくれない、はるかもこのことはわかっていた。それでだった。
今度はこうした情報に詳しい人を探そうと思ったが愛奈がここでまた言ってきた。
「宮司さんならご存知よ」
「あの人が?」
「宗教関係って実はヤクザ屋さんとも関係深いから」
「いや、それ言うとな」
はるかもその話には引いた顔になって述べた。
「ちょっとな」
「言えないわよね」
「お祭りの時のテキ屋さんとかご開帳の」
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