第3話 外交
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、クライシス自治区副長官のジャーク将軍が発言した。
「それに対しては大丈夫でしょう。
彼の国に送った工作員からの情報では
日本軍……いや、ジエイタイでしたかな?彼らは憲法で軍隊の保有と交戦を禁じられているのです。」
ゲドン州長官の十面鬼ユル・キミルが両腕を組んで言う。
「何!?帝国に一般市民を虐殺されておいてか!?!?では異世界に逆侵攻してきたのは何故だ!?さらに軍隊を否認だと!!それではどうやって国を守るというのだ!!??彼らに誇りはないのか!?」
「クリス外交官の報告によると彼らは異世界を『特地』と呼び、それまで未確認だった土地と住民がいた日本国内として、特例法を制定してジエイタイを派遣したようですね。
強弁もいいところですが…………。」
まさか国を守るはずの自国軍を否認する……そんな国家があろうとは。
会議室になんとも言えない呆れた空気が流れる。
「しかし我々は帝国とは違い、日本国から見れば圧倒的な技術力を誇る未知の勢力です。武力衝突するようなことにはならないかと。
仮に我々に挑んできたとしても特地にある日本国の戦力は3個師団程です。ここで我々と戦えば、我々は傷1つ負うことはありませんが、日本国は自衛隊の師団を3個も失い、最悪、『門』を奪われて侵攻され、国家そのものが消滅することを考えるでしょう。だから対立ではなく、共闘を選んだのでしょう。」
すると、白い詰襟の無表情の男がドアを開け入室する。
「遅れてすみません。
財団Xから参りました。
加頭順と申します。」
そう言うと加頭と名乗る男は席に着こうと円形テーブルに近づくが、その際、持っていたアタッシュケースを落としてしまった。
だがすぐにヒョイと拾い上げる。
加頭は表情一つ変えずに謝罪する。
「貴様!遅刻とはたるんどる!!
それにさっきの謝罪、本気なのか!?
悪びれた様子は見られなかったぞ!!」
アポロガイストが立ち上がり激昂する。
「本気です。
よく言われるんですよ。感情が込もってないから本気だと思わなかったって。」
「じゃあ、感情を込めて誠意を見せろ!!常識だろ!!??」
アポロガイストが立ち上がって剣を加頭に向ける。
加頭も通常のガイアメモリより強力なゴールドメモリをアタッシュケースから取り出すと立ち上がりメモリを起動する。
『ユートピア!!』
するとメモリが勝手に動き出し、専用装着式ベルトに刺さってユートピア・ドーパントに変身した。
一触即発の空気が会議室を包む。
「そこまでにしろ!!仲間割れとは嘆かわしい!!席につくのだ!!」
死神博士が2人を制止し、2人は渋々、席に着いた。
会議はその後も続き、その議題
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