第3話 外交
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ここまで聞いて菅原は口をパクパクさせながら放心状態のまま立ち尽くしていた。
(本国にどう報告すればいいんだよ!
ここまでの技術格差があるなんて!!
それに異次元人!?死者の復活!?
国内だけじゃなくてアメリカに中露、それにEU諸国が何て言うか!?)
菅原はこれから待ち受けるであろう出来事に嫌気がさした。
その後、クリスは帝国と戦争に至った経緯を説明した。菅原は納得し、ようやく席に着いた。
(絶対にショッカーと対立してはいけない!!
もし戦端を開けば我が世界への『門』は奪われ、日本は負ける……いや滅びてしまう!!)
菅原はポーカーフェイスのまま、決心した。
そして以下の4つが同意事項として決定した。
ショッカーと日本国の同意事項
〇日本国とショッカーは互いに国交樹立に向けた話し合いを継続すること
〇日本国とショッカーは不可侵条約締結に向けた話し合いを継続すること
〇為替レートを早急に整備すること
〇共通の敵である帝国との戦争を比較的速やかに終結させるべく、共闘すること
数日後、日本政府が緊急記者会見を開き、ショッカーの存在と同意事項の内容を公開した。
「我々は『特地』にて、我々と同じく帝国に侵攻されたもう1つの『門』の異世界勢力『ショッカー』と接触し、国交樹立に向けた協議を行いました。」
「……………………。」
少しの間、カメラのフラッシュすらやみ、沈黙が訪れる。
そして、記者達が一斉に質問をした。
「それはどういうことでしょうか!?」
「特地とは別の異世界があったということですか!?」
「ショッカーについて詳しく教えて下さい!!」
「国会の承認無しにそんなことを行ったのですか!?」
また、この会見でショッカー側の世界の情報、特に技術格差や政治体制などがオブラートに包んで公開された。
またショッカーと日本国との交流の為、ショッカー側の人物数人が日本側に送られることが決定していることが発表され、大きな話題を呼んだ。
また、米中露などの諸外国は特地とショッカーに関する情報収集を強化した。
国会議事堂前
「独裁国家との国交締結に反対!!」
「ショッカーとの共闘はかつての軍国主義への道だ!!」
「自衛隊は異世界の侵略軍と手を組むな!!戦争より友好を!!!」
群衆が首相官邸や各省庁の前に集まり、プラカードを掲げて怒号をあげる様は正に狂気そのものだった。
東京ではいつものようにプロ市民達が的外れな平和デモを行っていた。
行われているのは国会議事堂だけでなく首相官邸及び各省庁の前でも行われていた。
国内メディアも彼らを英雄視する報道を行い、日本国とショッカーとの国交樹立
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