第3話 外交
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的な勢力であることを祈っていた。
「まず初めに私達、ショッカーには国名に当るものが存在しません。なぜなら我々の世界はショッカーによって統一されており、他に国がないからです。」
「なっ!?世界を統一!!??」
「ええ、我々の世界はショッカーによって1973年に世界統一政府が発足しました。各国の軍隊は防衛軍として統合され、それ以来、民族間の争いは起こっていません。」
「そんな馬鹿な!!それに世界を統一しているとしたら人口はどれくらいいるのですか!?!?」
「人口は550億人おります。」
「はぁッ!?!?550億人!?!?地球に550億人もどうやって住んでいるのですか!?!?」
とうとう菅原が取り乱して、立ち上がる。
「えーと、居住地域としましては、まずは地球。地表、地下及び深海の3つですね。さらにミラーワールドや火星などの宇宙空間も加えると…。」
「ちょっと待ってください。ミラーワールドとは何ですか!?それに火星!?あなた方はテラフォーミングまで行っているんですか!?」
!!!!!!!
(我が世界で常識となっているミラーワールドを知らないだと!?それに火星移住にそこまでの反応を見せるとは、日本国の技術力はどこまで低いのだ!?)
今度は逆にクリスが驚かされることになった。ミラーワールドと言えばショッカー世界では1980年代にはその存在が判明しており、さらに火星の地球化に至っては1990年代には完了して移住が始まっていたからだ。2016年になってもミラーワールドを未だ発見していない日本世界に完全に呆れ果てていた。
「ミラーワールドというのは、簡単に言えば鏡の中の世界のことです。我々はそこに数ある異種族の自治区を設置しております。そしてミラーワールドには250億人が植民しています。さらに宇宙空間では火星のみならず水星、木星、金星、土星など、及びそれらの衛星にも植民しております。」
菅原は開いた口が塞がらなかった。
鏡の中の世界や太陽系の惑星の植民などと言われてもあまりにSF過ぎてにわかに信じられなかった。さらに菅原は1つだけ分からない単語が出てきたので恐る恐る訪ねた。今度は明らかに生気が抜けたような声だった。
「……先程から異種族という言葉が出てきますが、あなた方の世界には人類以外の種族がいるのですか?」
「はい、代表的なものを挙げるならば
異次元空間である怪魔界の滅亡から逃れようと移住を求めてやって来た『クライシス人』。古代の戦闘民族『グロンギ族』。死者が蘇った存在『オルフェノク』。他にも、動植物が巨大化して人間並みの知能を持った『獣人』などがいます。彼らの中には人間社会で共存している種族もいますし、自治区を作ってそこの中だけで生活を営んでいるものもいます。」
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