『永遠の心の恋人』
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にそれ聞くんか...
ただただ涙が止まらんだけじゃなく、しまいには鼻水も垂れそうで、もう幼児みたいに声あげて泣き出す寸前みたいにパンクしそう...。
もしかしてわざとそんなこと聞いてる?って思う。
『答えれんか...しゃあないのぉ』
組長が、零の顔を自分の胸に当てるように頭を持ったまんま、もう片手でティッシュを取る。
体勢を変えず、そっと鼻を拭いてくれた。
声をあげて泣き出すのは堪えよう。此れ以上みっともない姿を見せたくない。
『零、ワシは零の心の恋人でおる。永遠に。今後どんなことが在っても、逢わんでも、来世では最強の夫婦になれるように願う。
オマエが選ぶどんな男よりワシはオマエの心を永遠に独占する』
なんでこんないい人と一緒に生きる道を選んだらあかんのんやろう...。
この人以上の人なんか絶対おらんのに...。
いや、だからこそ一緒になれんのんや。せやろ。必死に言い聞かせた。
組長を、零の不幸な人生の道連れにはせん。
『最後に、チョット仮眠しよう』
そのままお姫様抱っこされてベッドに行った。
嫌だ!絶対そんな穢れた関係になんかなりたくない!
そう思った瞬間、組長が笑いだす。
『オマエの想像しとることは無い。言うたやろ、こ.こ.ろ.の.恋人や。プラトニックや。体の繋がりなんか持ったって何の意味も無い。
ワシみたいなんがオマエを抱けるのは嬉しいことやけど、でも、神聖なもので在りたいな。ワシもそう思う。
だから安心せぇ。でも同じベッドで離れて寝るのは淋しいから、せめて腕枕で寝てくれ(笑)』
組長の腕の中はホントに心から安らぐ。まさかあの体勢で5時間も眠った事にも衝撃だったけど...
どんな睡眠薬や精神安定剤よりも効くと思った。
そんなことをチラッと腕の中で話した。反応がなかったから、そっと顔上げたら組長の目から涙が流れてた。
組長が涙...あまりにもビックリして息が止まった。
そして目が合った。
引き寄せられ、おでこに軽くチュッてされた。
嫌ではなかった。穢れとも違った。
『ワシはオマエを救ってやれたか?』
『勿論!!人生最大の奈落の底から救ってくれて以来何回も!!あの時組長に拾われて無かったら...』
『解った、ありがと』
『ありがとうはコッチやん...』
どんなに言っても足りんくらい、ありがとうの気持ちはすごいってのを伝えたい。なのにどう言えばいいか解らんくて言えん。
で、結局『一生言い続けても足りんくらい、ありがとうって思ってるよ』って...。
『零を救ってやれてワシが救われたんかもしれんな。ワシもオマエには感謝しとる。オマエが思とるよりいっぱい感謝しとる。ほんまに...
だから自信もって、
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