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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十六話
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れ……?
「……もしかして…君は……あの時の……?」
やや混乱しながらも改めて少女を見直すと……一糸纏わぬ状態だから上手く分からなかったが、その頬にある雷を描いたような独特の模様を見て思い出した。
彼女はあのリーゼ村で対峙した……雷の精霊『ヴォルト』だ。
彼女…ヴォルトは此方を確認したのかベッドの上でゆっくりと正座をすると……何故か僕に向けて頭を下げてきた。
「――…おはよう御座います、主《あるじ》」
「……へ…?あの……主って――」
「―――衛司ーっ!?大声が聞こえたんだけどなに……か……」
――この時ほど、僕は自分の部屋に鍵を閉めることをしない事を後悔する事はない。
さて……今僕を心配して来てくれたんであろうカノンノに僕達はどう見えるんだろう。
まぁ……言わずとも分かるよね…?
「――あの、カノンノさん…これには色々訳がありまして…」
「……うん……わかってるよ……」
「……ならせめてその膝から獅子を放ち掛けない闘気をおさめて下さい。と、とにかく話し合おう」
「……うん、そうだね、話し合いは大切だよ。だから――O☆HA☆NA☆SI☆しよう?」
――この日、彼女の膝は凶器だと、文字通り身を持って知りました。
―――――――――――――
「――えっと……つまり、どういうこと……?」
目の前にいる人物、アンジュは説明を聞くとそう口を開いた。
今彼女の目の前では……右目付近に青あざを作った状態で苦笑いをしている僕と、僕のその右隣で不機嫌そうな表情を浮かべているカノンノと、僕の左隣で小さく小首を傾げる…ロックスさんが持ってきた俗に言うゴスロリ服を身に纏った雷精霊『ヴォルト』と、その隣で笑みを浮かべている氷精霊『セルシウス』が居た。
うん、何だろうこのカオス。
とりあえず、苦笑を浮かべているアンジュに、再度説明しようとセルシウスが口を開いた。
「…とりあえず、この状況であるから私が変わりに簡単に説明すると……この少女、雷を司る精霊『ヴォルト』が衛司に助けられた時、どうにも彼女が衛司の事を気に入ったらしく…衛司の中に文字通り入って、今の今まで衛司の使役となる繋がり《リンク》を作っていて、それがちょうど昨日、衛司が眠っている間に終わり、今朝のような事になっていたらしい」
「……簡単に説明してくれてありがとう、セルシウス。とりあえず理解はしてきたけど…衛司はまたなのね…」
「…理由はよく分からないけどその呆れたような表情と溜め息は止めてください。…でも『使役』って事は…僕もリヒターさんみたいに、彼女…ヴォルトを呼び出したり、ヴォルトの力を使用出来
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