『そしてプロポーズ』
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『今日は泊まらすで。ええな』
『はい』
『ほな飲むか(笑)ほらドライ持って来い』
零が乗ってるまんまの体勢やから組長動けんよね(笑)
零がドライ持って来たら、組長はアイタタタって腰をトントンしてて、思わず...
『年とったねぇ』って言ってしまって慌てて付け足した。
『いや、年の割に、今迄があまりにも若い感じやったから。だから良い意味やで?(笑)』
『あんなぁ、5時間以上同じ体勢やったら若くてもどっか痛ぁなるわ(笑)』
『あぁ、確かに(笑)でも零どこも痛無いで』
『それは此の体が寝心地ええよぉにしてやってたからや♪すごかろが♪』
懐かしいニカッとした笑顔が見れた♪つられてフフッて笑ってしまった。
『...笑えたな。よしっ!乾杯♪』
飲みながら尾崎の卒業を歌う組長は可愛い(笑)
で、イカそうめん口に入らんくて落として、落ち込む姿も可愛い(笑)
よしよしって、なでなでしたくなる。おかしいんかなぁ...。って、もうそんなんは考えんことにしたんやからいいや。
例え恋愛感情を抱いてるにしても、其れには絶対に蓋をするんやから。
絶対に...絶対にあかん。始まれば終わりは来る。そんなん嫌。組長とは永遠に繋がってたいから...
最後の一口のイカそうめんが無くなって、いじけた組長。
あーあ(笑)可愛いなぁ組長ほんま。
イカそうめん拾って、綺麗に拭いて片付けて、次はマグロ持ってきてあげた。
子供みたいに喜ぶ組長(笑)
さっきは子供みたいに寝かしつけられたから逆になったね(笑)
一晩中可愛い組長と飲めて、楽しかった♪長い時間一緒に飲むこと無かったからね。
で、少し酔い出した頃に、俯いたまんまボソボソッと言った。
『零、嫁に来い。ユウも龍もアイツら(たぶん零がオッチャンって呼んでるもう1人の組長と、兄ちゃんって呼んでる人の事だろう)も棄てて此処に来い。
そしたらオマエの望む事は、いつでも何でもしてやる。幸せを与えてやれる立場にならしてくれ。オマエに幸せを与えてやりたい』
『...組長、その想いはすごく嬉しい。その言葉だけで充分幸せもらえた。
ほんまは甘えてしまいたい。だって知っとるやろうけど今ホンマ厄介で...逃げたいもん。でもそれは狡い。
組長を利用するのは嫌。
それに、組長のその想いは親心なんだと思うよやっぱり。零がズット隠してた想いとは違う。
零は組長とは終わりたくない、永遠に繋がってたいから始まれん。たかが恋愛で神聖を穢したくないんや。アホやけど...ごめんなさい』
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