第二百二十九話
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第二百二十九話 サングラスをかけて
赤音は試しにだ、塾の魔法の練習場である今田先生のお家の庭に出た。和風の庭で随分広く多くの鯉がいる池まである。
その池を見てだ、赤音はジップとハリーに話した。
「大きな鯉多いわね」
「はい、結構な数ですね」
「どれも奇麗ですね」
「これだけの錦鯉がいるとは」
「凄いですね」
「錦鯉って高価なものは数百万するっていうけれど」
赤音はふと昔聞いた話をここで思い出して述べた。
「まさかね」
「いや、それはです」
「流石にないかと」
「数百万の鯉がこれだけいることは」
「幾ら何でも」
「そうだといいけれどね、先生ってお金持ちだから」
赤音は今田先生が資産家であることも話した。
「若しかしてってね」
「思われましたか」
「それも有り得ると」
「その様に」
「少しね、まあそのお話はこれで終わって」
そしてとだ、赤音は自身の使い魔達にさらに話した。
「いいわね」
「はい、今からですね」
「サングラスをかけられて」
「そのうえで、ですね」
「光の魔法を使われますね」
「実際に光の魔法を使うと」
赤音はこれまでのことから話した。
「目に光が入ってね」
「眩しい時がありますね」
「どうしても」
「左様ですね」
「そうしたこともあったし。若し強い光が目に入ったら」
その時はというのだ。
「本当に目を傷めるかも知れないって思えてきたし」
「だからですね」
「一度試しにサングラスをかけられて」
「そのうえで、ですね」
「光の魔法を使われますね」
「そうしてみるわ、じゃあね」
赤音はサングラスをかけた、黒いそれをかけてからまた使い魔達に話した。
「はじめるわね」
「あっ、ご主人サングラス似合っておられますよ」
「いい感じですよ」
「そうなの、似合ってるのね」
魔法とは関係ないがそれでもだった。
赤音は似合っていると言われてその分だけ機嫌がよくなった、そうしてそのよくなった機嫌の分だけ楽しく魔法に入った。
第二百二十九話 完
2020・1・23
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