新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:38 模擬戦 その3
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魔力弾は一向に当たらない。
「ティアナさん、行きますッ!!」
「来なくていいけど…ッ!!」
距離を詰めてくるヴィヴィオと焦りるティアナ。
だが、その間に割って入る一つの影があった。
「覇王―――」
目に入ったのは碧銀の髪の女性。拳を握りヴィヴィオに狙いを定めて
「空」
一気に
「破」
撃ち抜く
「やらせない!」
「だ―――ッ!?」
ことはできなかった。
声が響いた直後、爆発が起こった。
が、それには威力はなく、爆風のみだった。
その爆風に乗ったヴィヴィオはアインハルトから距離を取り、一撃をもらわずにすんだ。
そしてそれを皮切りに魔力弾が降り注ぐ。
「蒼い爆撃魔力弾……まさかユーリ!?」
それが正解だといわんばかりにティアナにも幾つかのアステルシューターが向かう。
「ありがとユーリ!」
「どういたしまして」
アステルシューターによって舞った砂煙が風に吹き流される。
「ティアナさんだけなんとかは墜としたかったんだけど……ぜんぜん削れてないとか……」
「うん。でもアインハルトさんは」
着弾することなくアステルシューターを全て撃ち落としたティアナ。
しかしアインハルトの方はそうはいかず、被弾して1550までライフを削られた。
「とはいえライフも魔力もちょっと心許ないしな」
悠莉のライフは残り200。
二つのスターライトブレイカーによる余波などの影響を受けないよう空へ跳ぶのだが、運悪く飲み込まれていた。
しかし、ライフを大幅に削れながらもどうにかこうにか影響範囲外へ避難した結果がこれである。
「アインハルト、ユーリは前衛で出てくるだろうから、そこを叩くわよ」
「……ですが、八神さんのライフは一発当たれば終わってしまうんですよ? 射撃や砲撃ができますし、ヴィヴィオさんのサポートなのでは?」
アインハルトのそれに首を横に振る。
「向こうの狙いは恐らく私。私を倒すまでヴィヴィオはむしろサポートよ。こちらの攻撃を一つも受けないという自信と
それにユーリにはヴィヴィオにない一撃必殺の隠し玉を持ってる」
「それ、とは……」
ティアナがその先を言おうとした時だった。
ティアナが懸念するそれが悠莉の口から紡がれた。
「―――抜刀!!」
「ッ! ……ユーリの集束斬撃よ」
二人の視線の先では悠莉のデバイスが周囲の魔力を糧にしながら蒼い光を纏い始めていた。
「ヴィヴィオ!」
「オッケー!」
集束が完了したのと同時に走り出す悠莉とヴィヴィオ。
ティアナの予想通り、狙いを自分に定めている。
「アステルシューター!」
スフ
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