新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:38 模擬戦 その3
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半壊は当たり前、中には倒壊や全壊と、完全に原型を留めていないものも目にはいる。
それに加え、地上には亀裂が入り、それは中心地に近づくほど酷くなっている。
「……これなんて最終戦争?」
「まー、集束砲同士が激突すればねえー」
なのはとティアナから放たれたスターライトブレイカーの激突によって作られたフィールド有り様にセインは表情を引きつらせる。
「悠莉たちはどうなったのでしょう……」
メガーヌが苦笑しながらパネルを叩き撃墜者及び行動不能者を確認する。
「まずはエリオ君とフェイトちゃんは……二人とも撃墜されてるわ」
「でもでもエリオは頑張ったじゃん。スターライトブレイカー直撃前にフェイトさん落としてる!」
二人の言うように、エリオはSLB-PS直撃により、ライフは0で撃墜されながらも着弾直前に一撃与えフェイトを自身の手で撃墜していた。
「コロナは何とか防いだみたいですが……これ以上は無理そうですね」
ゴライアスで防御し、ライフ30で持ちこたえたが完全には防ぎきれずに戦闘不能となっていた。
『あーーん、や〜ら〜れ〜たぁ〜!』
『ギリギリ持ちこたえれるって思ったのにーーーっ!』
悔しそうな声を上げるなのはとルーテシア。
なのははSLBーPSを相殺しきれず、ルーテシアは防御するも耐えきれずに共にライフは0となり撃墜。
「あらあら、ルーテシアとなのはちゃんは撃墜されちゃったみたいね」
「あと撃墜されたのは、スバルとノーヴェですね」
「ということは」
「な……なんとか生き残った……」
ついさきほとまで無傷だったが、息を切らし、ぼろぼろのティアナ。
残りライフは300、SLBーMRをギリギリで相殺していた。
ティアナはすぐさまモニターを開き、生存者を確認する。
「残ってるのはあたしと……三人?」
生存者を示す赤と青のマークが二つずつ映し出される。
そのうちの一つ、赤のマークがスピードを上げ接近している。
「近づいてくる…!! この速度、まさかスバル!?」
「じゃなくてヴィヴィオですっ!!」
接近する赤いマークの正体はヴィヴィオだった。
しかも、そのライフは1600とまだまだ元気な数値だ。
「うそおっ! なんでほぼ無傷ッ!?」
ティアナが驚愕する。
ヴィヴィオがSLBーPSを受けてもなお、これほどのライフを残せている理由……それはスバルにあった。
己を犠牲にヴィヴィオをSLBーPSから無傷の状態で護ったのだ。
そしてSLBーPS着弾後、ヴィヴィオは撃墜寸前のノーヴェを墜としてここへ向かって来たのだった。
ティアナはヴィヴィオを迎い撃つ。
しかし高い機動力を発揮するヴィヴィオには
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