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異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:38 模擬戦 その3
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一方、別角度から螺旋回転しながら迫りくるロケットパンチを残りのビット四つから放たれる砲撃が対処していた。

リオの砲撃と同様に正面からのぶつかり合い、ではなく、二本が正面から、残りは角度をつけて。

理由は簡単で、圧し勝てないのなら軌道を逸らし、直撃しなければいいというわけだ。

ところで扇風機の止め方を知っているだろうか。
決して電源を切るや壊すという意味ではない。
扇風機の止め方、それはすなわち中心を押さえること。
正確に、一寸の狂いもなく回転する中心を押さえることで回転数は減少し、忽ち止まる。

それを利用して螺旋回転するロケットパンチの回転数と勢いを減らし、横から加える力で軌道を逸らした。

「うそっ!?」

「よそ見は厳禁よ」

「コロナさん!」

いち早くルーテシアの行動に気づいたアインハルトが叫んだが、間に合わず、驚くコロナはあっさりと捕まってしまった。

「コロナ捕獲完了♪ これでおわりね」

「そんなことないよ! まだ私が!」

「ううん、これで終わり」

「それっていったい―――へぅっ!?」

ルーテシアに注意がいっているキャロの後頭部に桜色の魔力弾がクリーンヒットし、ライフを0まで一気に削り取った。

「油断大敵だよキャロ」

「なのはさん、助かりました」

ルーテシアのお礼にうなずく。
しかし、つい先ほどまでいた悠莉の姿がなくなっていた。

「(悠莉くんの姿がなくなってるということは誰かの応援に行ったんだね)」

そう予測し、次の行動に移る。

「(ルーテシアや悠莉くんのお陰で均衡が崩れた。タイミングは今!)ブラスター1ッッ!」

なのはの周囲に七機のビットが現れる。

残りの魔力量が心配な状態と判断しつつも集束を開始した。

「(なのはさんが集束に入った!)」

その子を確認したティアナはなのは同様にクロスミラージュに魔力を集束させる。

集束する二人の魔力量は次第に増え、レイジングハートとクロスミラージュの前に巨大な桜色とオレンジ色の魔力の塊がさらに膨らむ。

『赤組生存者一同ッ!! なのはさんを中心に広域砲を撃ち込みます! コロナはそのまま!動ける人は合図で離脱をッ!』

分割多弾砲(マルチレイド)で敵残存戦力を殲滅、ティアナの集束砲を相殺しますッ!』

二つの魔力の塊は限界まで肥大し、その時が来た。

―――モード・マルチレイド

―――シフト・ファントムストライク

「「スターライトー! ブレイカーーーッッ!!」」

桜色とオレンジのブレイカーがフィールドの中心で激突する。

フィールドの中心から激突の余波である魔力の放流がレイヤー建築物を飲み込んだ。

建築物の
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