第7話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
での甘い表情などドブに捨てたが如く、鋭い視線を向けて冷徹に宣告する。
「死になさい」
その一言と共に、時間は再び動き出し。宙からゲームのバグの様にノイズを放ちながらアナザーエグゼイドがアラタを目掛けて襲いかかって来る。
アラタはアナザーライドウォッチを取り出す間も無く、アナザーエグゼイドの鋭い爪に胴体を切り裂かれる寸前。
「邪魔」
「!?」
『?????ッ・・・・・!?』
驚く俺の右肩を利用して、小さな影がアラタアナザーエグゼイドの間に躍り出てきた。
その影は宙に居るアナザーエグゼイドに蹴り飛ばす。 辛うじて腕をクロスさせて防御したアナザーエグゼイドだったが、突如の不意打ちに後退を余儀なくされる。
「無事?」
そうしてアラタの窮地を救った 影は凛とした涼しい顔でアナザーエグゼイドとオーラを交互に見据えて、アラタに振り返ること無く問う。
「ありがとう。 助かった」
「礼はココを切り抜けてからにして」
相変わらず宮間さんはドライな人だ。
それから半歩遅れて、レジスタンス第一小隊の面々が到着する。 七瀬さんに至っては無事ですかー!? と俺に聞いてくる為、一瞬気が緩みかけてくるが、そんな場合じゃないと首を振ってオーラを見据える。
オーラは次々と現れる妨害に舌打ちをつき、溜息を吐く。 そんなオーラに対して、ジュンイチロウはマシンガンを構えたまま静かに問う。
「・・・・・君が、この元凶を作り出した者、いや。タイムジャッカー?というべきか」
「・・・・・へぇ。 そうよ。 私がタイムジャッカーの1人。 オーラよ」
「何故こんな真似をする? 貴様らの言う王をに決めるゲームを行って、多くの犠牲を払って。 その先に何を見据えていると言うのだ?」
「その質問には答えないわ」
オーラは質問に対して一蹴した事に、ゲンの眉がピクりと動く。 だが、ゲンが再び口を開く前にオーラは俺に視線を送ってくる。
「・・・・・まあイイわ。 私のモノになる気が起きたら、いつでも来て頂戴。」
そう告げると、オーラは背を向けて歩き出す。 それを止めようとヨータがショットガンの引き金を引き、弾丸を放つ。が。
『????ッ・・・・・!!』
「マジかよ・・・・・!」
アナザーエグゼイドがそれを庇う形で阻まれる。 それに乗っかる形で、オーラはその場から消え去った。 アナザーエグゼイドは苦悶の声ひとつもあげることなく、獣の如く鋭い視線をコチラへ向けてくる。 ひぃっ!? と、後方でオドオドしていたサキはそれに怯えるようにジュンイチロウの背中に隠れる。
スズナは少しだけ悲しそうに、呟く。
「アイツ、自我がないようね」
恐らく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ