暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:37 模擬戦 その2
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
-side other-

ヴィヴィオとアインハルトのマッチアップから数分後、ヴィヴィオは地にたたき落とされた。

断空旋によって魔力弾を投げ返され、虚を付かれたところを狙われてしまった。
ライフも一気に三桁まで削られた。

しかしヴィヴィオの顔には歓喜が浮かんでいる。
負の感情は一切なく、やる気に満ち溢れた。

(ヴィヴィオに火がつき始めたみたい)

その様子を見ていたルーテシアは、ヴィヴィオの心情にいち早く気付いた。

しかし、ヴィヴィオのライフは心許なく、前線に戻すことはせずに回復させることを決めた。

『ヴィヴィオ、治療するから一旦戻って』

「ええ――ッ!?」

ルーテシアの言葉に不満の声を上げるヴィヴィオ。

しかしルーテシアの説得を聞き入れて、渋々ルーテシアの場所まで戻っていった。



「アステルシューター、弾幕集中!」

「リオ、来るよ!」

「わかってる! 炎龍!!」

「シュート!」

蒼い流星群と炎の龍が激突する。
炎龍は流星を喰らいながら悠莉へと直進する。

だが、

「爆ぜろ!」

龍が孕んだ流星が爆発し、一帯に爆音を響き渡らせた。

その爆発に怯むリオのスキをつき、蒼い高速砲が向かってくる。

「私を忘れないでください!」

と、砲撃を遮るように巨人が立ち塞がった。

足腰に力を込め、砲撃を左手で受け止めた。

「ちょっ!?」

「叩いて砕け! ゴライアス!!」

巨人の豪腕が振るわれ、砲撃は相殺。
さらにコロナの魔力弾と雷を纏ったリオが悠莉に詰め寄る。

「ヤァァァッ!」

「くっ!」

リオの一撃を無理に防いだためにバランスを崩した。
二人がそれを見逃すわけもなく、

「雷龍!」

「ゴライアス、ロケットパーンチ!」

回避不可能の状態の悠莉に龍と巨人の拳が直撃した。

-side end-

-side ヴィヴィオ-

「ルールー、回復まだ〜!?」

「そう慌てない。全快するまで我慢我慢」

むぅ、早くユーリの応援に行きたいのに!

「でも早くしないとユーリのところにアインハルトさんがっ!」

「わかってる。中途半端な状態で行ってもユーの足手まといよ? ……でもさすがのユーもコロナとリオだけならまだしもアインハルトが加わるとなると……ちょっときついかな?」

ルールーと一緒にユーリの映像とアインハルトさんの位置を確認する。

すごい……ユーリ、本当にコロナとリオを同時に相手しながら戦ってる……。それに二人のコンビネーションも悪くないのにほとんどダメージもらってないなんて。

「ユーはまだ大丈夫そうね。これなら……って!?」

「ユーリ!?」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ