暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:37 模擬戦 その2
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
復・支援をさせるわけにはいかないからな。リオたちが復帰する前に速攻で全員退場してもらう!」

ルーはタガーを展開し、私は鞘から刀を抜き、正眼に構える。

それを見たリオとアインハルトさらに焦りだすが、キャロは不敵に笑みを浮かべる。

「アインハルト、リオちゃん、防護バリアで守るから、そこでじっとしててね!」

「ですが……」「だけど……」

この状況が自分たちにとって不利、そんなことは一目同然にもかかわらずキャロがどうして諦めていないのか、そう思う二人。

しかし、

「赤組メンバーも、わたしも、そう簡単に落ちたりしないよ! そうだよね、コロナ!」

「そのとおりですっ!」

私のバインドを解除したコロナが再びゴライアスを創り出し、キャロの声に答えた。

「ユー、やるよ!」

「あいよ!」

地を蹴り、キャロへ斬りかかる。

「アルケミック・チェーン!」

「よっと。相変わらず器用に操るな、それ」

「だけど二人を回復させながらじゃそれが限界みたいね」

鋼鉄の鎖を避けて一度体勢を整える。

「鎖で刀が止められるだろうから、これはどう? ―――覇道滅封!」

「ゴライアス!」

「させないわよ!」

「コロナ!? くぅっ!」

衝撃波を防いだキャロだが、コロナはルーのタガーによって行動不能の一歩出前に陥った。

「これで墜ちないとか……」

「当たり、前っ! 向こうでもエリオくんと前線で頑張ってるんだから!」

再び鎖を操るキャロ。
だが今度のは私だけではなくルーにまで伸ばした。

「うっふふー♪ 当たらない!」

二人して回避に専念していたとき、なのはさんからの念話が届いた。

『青組各員! 作戦通達! 防戦しながら、戦闘箇所をなるべく中央に集めてください』

それを聞いてハッと気付く。

ティアナさんが姿を眩ましてる? ……試合開始から10分くらい経ってる。
それくらいに経ってるなら……うん、やっぱり魔力散布が充分されている。
ということは今の念話はティアナさんの目論見に対抗するためのもの! ティアナさんがやろうとしてるのは……ッ!

次のなのはさんの言葉で仮定は確信になった。

集束砲(ブレイカー)で一網打尽にします!』

-side end-
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ