新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:36 模擬戦 その1
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「ユーリ、頑張ろっ!」
「ああ!」
しばらく駆けていると、ウィングロードとノーヴェさんのエアライナーが混じりあっていた。
「そろそろか。ヴィヴィオ、そんじゃアインハルトの相手よろしく」
「うん、任せて!」
駆けるスピードを一つあげる。
さらに一つと徐々にトップスピードへと持っていく。
回りの景色が変わっていき、建物の密集地に差し掛かったその時だった。
「っ!?」
四方八方から複数の魔力弾が視界に入る。
電気に炎と通常魔力弾に岩。
数にして二十弱、それらが襲いかかってきた。
「なんの、これくらい!」
誘導弾のみを斬り裂き、その他は刀で逸らすなど、奇襲に対応した。
「やっぱりこれくらいじゃダメみたい……」
「さすが、悠兄ぃだね」
「でも……」
声がする方に顔を向けると、
「うーわっ、予想してたとはいえ……」
試合前にルーやなのはさんから聞いた通り、私の目の前には二人の少女。
「悠兄ぃ! 覚悟してよね!」
「今年こそユーリさんを撃墜します!」
そう言って二人から再び魔法が放たれる。
「やっぱしリオとコロナか……」
建築物を利用しながら回避する。
弾幕を見る限り牽制、というよりはどこかに誘い込もうとしているように感じる。
「とはいえ二人同時はちとキツイか?」
リオは特に問題ないとなると……コロナか。確かにこんな建物の屋上じゃコロナのゴーレムが十分に機能しない。……面白そうだし、その誘いに乗るか。
-side end-
-side イクスヴェリア-
フィールドで戦うみんなの様子を確認出来るモニターで観戦している。
きれいに同じポジション同士の戦闘が行われており、ヴィヴィオとアインハルト、スバルとノーヴェ、エリオとフェイトさんの1on1を行ってる。
悠莉はというとリオとコロナを相手に2on1。
『ソニックシューター、ファイアッ!』
『覇王流、旋衝破』
そして今観ているものはヴィヴィオとアインハルトのマッチアップで、これを隣にいるメガーヌさんとセインが驚きの声を上げた。
「今の何!? 弾丸反射?」
「おそらく受け止めて投げ返したのね」
理論上は可能ですが……アインハルトはこれまでツラい訓練をしていたしていたのでしょう。とはいえあの技術は悠莉でも……ないですね。
「それよりも」
ヴィヴィオとアインハルトの映像から悠莉たちの映像へと切り替える。
「う、うわぁ……」
映像を見た瞬間そんな言葉がまず出てきてしまいました。
「ゆ、ユーリってば……かなりはっちゃけてる?」
「みたい、ですね。ずいぶんと楽しそうな笑顔してますし」
セインが
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