酔っ払い、主役に選ばれる
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「賛成6票、反対3票、棄権2票、よって本案は可決されました。よって本案は3日後の同盟議会本会議に送付され改めて審議されます。以上を持ちまして本評議会を閉会いたします。」
サンフォード議長がそう宣言し評議会は閉会となった。
ハイネセンポリスのとあるレストラン、そこではトリューニヒト、レベロ、ホアン、ネグロポンディ、アイランズ、グレゴリーの6人が会食をしながら今後の話し合いをしていた。
「6対3か・・・厳しい結果だな。」
レベロが苦虫を?み潰したように言うと
「2人が棄権に回ったんだ。むしろ上出来だと私は思うがね。」
ホアンが宥めるように言った。
するとトリューニヒトが
「最高評議会の面子はサンフォード議長の派閥が過半数を握っている。だからこうなることは想定の範囲内だろう。むしろここからが勝負どころだよ。」
そう言った。
「やはり同盟議会本会議での採決にかけるしかないのか・・・だが本会議まで僅か3日しかないぞ。事前に根回しするのは難しいだろう。」
レベロがそのように言うと
「それがサンフォード議長の目的だろう。数の劣る私達に時間を与えず、一気に採決へ持ち込もうという算段だろう。」
とホアンは答えた。
「現時点で出兵案に賛成するとみられるのが、サンフォード派とそれに追従する主流派に極右系を含め1051名よなっています。」
ネグロポンディがそう発言すると
「反対で固めているのは我々国家革新同友会と同盟民主党・無所属クラブに社会改革党、それと反戦派無所属の合計989名です。」
アイランズがそれに追従し発言する。
「という事だ。つまり残りの210人の風見鶏たちが政局のキャスティングボードと同盟の命運を握っているというわけだな。」
トリューニヒトがそう茶化すように言った。
「それでどうします?いっそ昔のようにピケ張ってフィリバスターと牛歩でもやりますか?」
グレゴリーがそう問いかけると
「止めといた方が良い。今回は通るか通らないかの瀬戸際だ。そんなことをやったら逆に反感をよんでいらぬ離反を招くことになるぞ。」
そうホアンが言い放った。
「となると純粋な演説勝負になるな。」
レベロがそう言うと
「そう言うわけだな。それで、誰にする?私達三人は委員長職に就いて参加できない以上、誰か他の人を出す必要があるぞ。」
ホアンがそう問いかける。
すると、トリューニヒトが
「グレゴリー君がいいんじゃないかな?」
と言い放ち
「えぇっ!?わっ私でありますか!?」
「何を驚いてるんだグレゴリー君、別に初めてではないだろう。」
「たっ確かにそうですが・・・こんな重要な局面に私でよろしいでしょうか・・
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