スーパーロボット大戦OGs
0017話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ピクリとは違い、怒りを抑えた為だろう。
「レポートには書いてないが、時流エンジンは元々タイムマシンの可能性を求めて作り出された物だ。頭が固い学者先生にタイムマシンの可能性、なんて言えばどうなるか分かるだろう? その煽りを受けて研究資金に困っていた。だが、それでもフェル博士は有能な研究者としてそれなりに知られていたからギリギリだが何とかなっていたんだ。だがそのフェル博士が亡くなり、今は同僚のモントーヤ博士のみ」
口の中が乾いたので、テーブルに置いてあったペットボトルのお茶を1口。
「で、ヴィンデルと初めて会った前日に俺はそのフェル博士の葬儀に行ってきた。その時にモントーヤ博士に永久機関という特性を活かして時流エンジンを使用した兵器を作るという事になれば連邦軍から資金援助して貰えるとアドバイスしてきた訳だ」
「なるほど。だが、その時流エンジンしかない状態ではどうにもならないだろう?」
「今はそうだろう。だが、俺達が実際に行動出来るようになるには最低でも半年。その半年は長くはなっても短くはならない」
俺の言いたい事が分かったのか、納得した表情で頷く。
「だが、それにしても半年で機動兵器を製造するのは無理だと思うが? ましてや、時流エンジンなんて今まで扱った事がないものを動力源に使ったものならなおさらだ」
「だが、燃料のいらない永久機関というのは魅力的だろう? それに最悪、動力源の時流エンジンはあっち。機体はこっちという方法もある」
「なるほど……ならばシャドウミラーのメンバーには機体開発出来る者も必要か……ふむ。なら奴、か?」
1人納得した様子のヴィンデルを眺めつつ、考える。
シャドウミラーがあちら側に転移すれば、色々な最新技術を集める事が可能だ。そうなれば、時流エンジンに対するブレイクスルーになる可能性もある。
実際、原作のツヴァイザーゲインはあちらの技術を使う事で完成したのだ。
出力制限のない永久機関、か。
「そうだな、幸い特殊兵装技術研究所に1人、有能なんだが逆に有能すぎて持て余されている奴がいる。そいつを引き込んでみるか」
「ほう、天才は理解されないって奴か?」
「そうだな。まさにそんな感じだ。何となくだが、お前と馬が合うような気がするよ」
俺と馬が合う、ね。誰だ? その奇特な奴は。
……ん? 待て。特殊兵装技術研究所? それってもしかして……
「なぁ、ヴィンデル。ちなみにその天才さんはなんていう名前なんだ?」
「レモン・ブロウニング」
あー、あー、あー、あー、やっぱり。レモンがここで出てくるのか。
まさか時流エンジン関係でレモンが出てくるとはちょっと、いやかなり予想外だ。
と言うか、キョウスケが事故にあってまだそれ程時間が経ってないんだが、もうレモ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ