スーパーロボット大戦OGs
0017話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
後半になれば自習という形も多くなる。
つまり、両立する期間はそれ程長くないという事だ。
「分かったよ。それで部隊編成の話だが、もう目処はたっているのか?」
「そうだな。PTやAMは当然だがそれ以外にもADやVCの導入も考えている」
やはりその2つは出てくるか。機動性重視のアサルト・ドラグーンに砲撃戦特化のヴァルキュリアシリーズ。
だが、現在の知識として俺はそれを知ってるべきではないので、ヴィンデルの言葉に聞き返す。
「AD? VC? それは?」
「ああ、一般の士官学校まではまだ情報が出回ってないか。ADというのはアサルトドラグーンと言って、フレモント・インダストリー社が開発した強襲型の機体だ。高性能なマン・マシン・インターフェイスと機動力が売りの機体で俺達のような特殊部隊にとってはかなり使える機体だ。VCはヴァルキュリアシリーズ。Z&R社が開発した機体で実弾兵器が主体の砲撃戦特化の機体となる。こちらは支援用の機体として少数ではあるが欲しい所だな。両方ともごく最近発表された機体だ」
ADとVCの説明を聞き、納得した表情を作る。
「なるほど。確かに強襲用の機体に支援砲撃用の機体というのは特殊部隊に必要かもしれないな」
PTにもシュッツバルトという砲撃用の機体があった筈だが、これは確か3機しか作られていない筈だし砲撃用の機体は確かに必要だろう。
ADに関しても、最初から強襲用というコンセプトをしっかりもって作られた機体だけにその信頼度は高い。
「その4つは決まりだな。後は、こんなのはどうだ?」
ここで切り札を1枚切る。
鞄の中からレポートを取り出し、ヴィンデルへと渡す。
「ん? これは……時流エンジン?」
そう、フェル博士が発表した論文の時流エンジンに関する部分を分かりやすくまとめ直したものだ。
黙ってレポートを読むヴィンデルだが、その表情は徐々に真剣になっていく。
「……どうだ?」
レポートを読み終わったヴィンデルに尋ねてみる。
「確かにこの理論は凄い。本当に実現するのなら、だが」
「その点は大丈夫だ。俺はその理論を発表したフェル博士と個人的に親交を持っていた。嘘の論文を書く人じゃない事は保証してもいい」
「……持っていた? 過去形、か?」
「ああ。ちょっと前に亡くなってな。今は共同研究者のモントーヤ博士が研究を引き継いでいる」
研究者の死亡という言葉に、頬をピクリとさせるヴィンデル。
その頭の中では色々な事が計算されているのだろう。
「それでその、時流エンジンを使った機体というのは現状どのくらいの完成度だ?」
「完成度もなにも、まだその辺はさっぱりだ」
再度ピクリとするヴィンデル。
だが、今度のピクリは先程の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ