『祈り』
[2]次話
回避しようとするのに、頭の芯迄窮屈になったんじゃ何も考えらんない。
誰も何も詮索しないでって言ってんのに放っといてくんない。
それなのに知ったとしても誰も何もしてくんない。
だから言葉なんて無意味だって言ってんのに、裏切りに遭うだけ。
せっかく瘡蓋になりかけたとこが、みっともなく剥がれて血が垂れる。
そのうち瘡蓋にもならなくなって生傷まみれになった。
深い切り傷が拡がって、穴になって開いたまんま永遠に塞がらなくなった。
退屈だと思えるくらい、何も考えることなく暇な時間を過ごしてみたい。
平和だと思えるくらい、何事もない日常を過ごしてみたい。
そんな祈りを密かに抱いてた日は、遥か昔に在った筈だ。
ほんの一瞬だったけど、確かに祈った筈だ、心の底から...
[2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ