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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン23 かくて語り部は神を称える
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だっけか?読み違えたな爺さん、アタシの狙いはモンスター効果でどうこうすることじゃねえ!ユニゾンビを通常召喚、その効果発動だ。刀神を対象にデッキから馬頭鬼を墓地に送って、そのレベルを1上げさせてもらうぜ」

 ユニゾンビ 攻1300
 刀神−不知火 ☆6→☆7

「なんと糸巻選手、またしてもチューナーモンスターを呼び出してそのレベルを操作。これはまさか、連続してのシンクロ召喚を行おうというのでしょうか!?」
「小細工が通用しないなら、正面突破でぶち抜いてやるよ。レベル7のアンデットモンスター、刀神にレベル3のアンデットチューナー、ユニゾンビをチューニング。戦場統べる妖の太刀よ、輪廻断ち切り刃を振るえ!シンクロ召喚、炎神(ほむらがみ)−不知火!」

 ☆7+☆3=☆10
 炎神−不知火 攻3500

 ついに抜き払われた糸巻の切り札の一角にして、不知火流の頂点にして開祖でもある炎の軍馬に騎乗した銀髪に白装束の剣士。しかし頭上のデミウルギアは、沈黙を保ったまま動かない。炎神を外敵と認識していないのではなく、そのシステム上の弱点のせいだ。

「デミウルギアのリクルート効果は、1ターンに1度しか使えない。なるほど、効果の隙をついてきましたか」
「そうさ。そして発動しない効果なら、ご自慢の星冠も反応できない。バトルフェイズ、炎神でデミウルギアに攻撃……」

 その言葉に従うように、炎神が手にした妖刀が純白の炎を纏う。刀身に沿って伸びるそれは一振りの巨大な炎の刃となり、迎撃のためにエネルギーを集中させて不気味な発光を始めたデミウルギアと対峙した。

「……不知火流奥義・蓬莱斬!」
「ザ・クリエイション・プロローグ!」

 炎神−不知火 攻3500→星神器デミウルギア 攻3500(破壊)

 この世ならざる炎の剣閃が、世界を粛正する破壊の光が、フィールドの中央で激突する。互いに譲らない力と力の激突は、拮抗状態のまま行き場を失ったエネルギーだけが高まっていく。

「炎神の効果!アンデット族が破壊されるとき、アタシの墓地の不知火1体を破壊の身代わりに除外できる!」

 半透明な刀神がほんの1瞬だけ炎神の前に両手を広げて立ち、暴走するエネルギーを引き受けて消えていく。対して防御機構を持たないデミウルギアはその核を深々と切り裂かれ、次第にその光がくすんでいく。

「はっ、どうだ……」

 しかし、その言葉を最後まで言い切ることはできなかった。もはや地に堕ちるのを待つばかりかに思われたデミウルギアだったが、突如として逆再生の動画でも見ているかのように受けたはずの致命傷が元に戻っていったのだ。

 星神器デミウルギア 攻3500

「これはどうしたことでしょうか!両者の攻撃力は同じ、しかしその耐性を盾にすることで一
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