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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン23 かくて語り部は神を称える
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ゴス!」
「黙ってやられてたまるかよ。速攻魔法発動、逢華妖麗譚(おうかようれいたん)−不知火語!相手フィールドにモンスターが存在するときに手札のアンデット1体を捨てることで、カード名が異なる不知火1体をデッキか墓地から特殊召喚できる!来い、妖刀−不知火!」
「ならばその妖刀ごと、焼き尽くすまでのこと」

 妖刀−不知火 攻800

 そして無機質な太陽から、無数の滅びの光が放たれる。雨のように降り注ぐ破壊のエネルギーは文字通り無差別に降り注ぎ、その前には妖刀はもちろん死霊の王も、そして味方であるはずのドラゴンヌートや星杯も区別はない。後に残ったのは、地表を見下ろす神の器のみ。

「まだだ、牛頭鬼の効果を発動!墓地に送られた場合、別のアンデットを墓地から除外して手札のアンデットを特殊召喚する!ドーハスーラを切って……」
「逃しませんよ。速攻魔法、墓穴の指名者を発動。このカードの効果によりそちらの墓地から牛頭鬼を除外、そして除外したカードの効果はこのターン無効となります」
「ちっ!」
「すぐさま防御を仕掛ける糸巻選手、その逃げ道を塞ぐ寿選手!強烈な効果を持つドーハスーラを除外してしまったことが、この先どう響くのでしょうか!」

 反撃の手は断たれ、今度こそ糸巻に打つ手はなくなった。そして彼女の頭上で、沈黙を保つ神の器が再び起動する。

「道は開きました。デミウルギアで攻撃、ザ・クリエイション・プロローグ!」
「くっ……!」

 デミウルギアの中央の光球がひときわ強く光を放ち、一時的に視界が奪われる。ようやく光が収まってきたときには、すでに糸巻のライフは風前の灯火にまで追い込まれていた。

 星神器デミウルギア 攻3500→糸巻(直接攻撃)
 糸巻 LP4000→500

「3500のダイレクトアタックが通ったーっ!しかも糸巻選手の場は完全にがら空き……あーいや、しかしご覧ください皆様。まだ彼女の心は、その闘志は折れておりません!」
「折れてない?少し認識がずれているな」

 地下。マンホールの隙間から漏れるかすかな外の明かりとわずかな喧噪に包まれながら、上水道で清掃ロボにもたれかかる鼓が小さく呟いた。同型機からリアルタイムで送られてくる町中のデータを処理しつつ、その声が反響する。一度作業の手を止め、昔を懐かしむようにふと見上げる。

「むしろ追い詰められるほど、手負いの傷が深くなるごとにより激しく強く燃え上がる。そういう女だ、奴は」

 誰も聞く者はおらず、当然目の前の清掃ロボから返事が返ってくるわけもない。すぐに肩をすくめ、再びデータの奔流との格闘を再開する。そして地上では、首の皮1枚で持ちこたえた糸巻に再びターンが移っていた。

「やるじゃねえか、寿の爺さん。でも悪いが現役デュエルポリスとしち
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