暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン23 かくて語り部は神を称える
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を随分と上げられた気もしますが。元とはいえどプロデュエリストとしては、ここはやはり乗り越えてみるとしましょうか。カードを1枚伏せて魔法カード、パラレル・ツイスターを発動。私のフィールドの魔法、罠カード1枚をコストに、フィールドのカード1枚を破壊。観客の皆様には少々刺激の強すぎるアンデットワールドには、ここで退場願いましょう」

 悔しそうな表情になる糸巻だが、何も言わずに破壊を通す。セットカードをコストにして荒れ狂うパラレル・ツイスターが、死霊の荒野を分厚い暗雲ごと吹き飛ばした。

「あーっと!ドーハスーラの反応できない魔法カードによる除去で、アンデットワールドが消え去りました!これで種族の書き換えがなくなったことで、相対的にドーハスーラは弱体化します」
「そして魔法カード、調律を発動。デッキトップのカードを墓地に送り、デッキからシンクロンモンスター1体を手札に。そして私が加えたアンノウン・シンクロンは、デュエル中1度だけ相手フィールドにのみモンスターが存在する場合に特殊召喚ができます」

 アンノウン・シンクロン 攻0

 先陣切って寿が呼び出したのは、触覚が付いた機械の目玉のようなモンスター。それ単体ではドーハスーラはおろかすぐ横の牛頭鬼にも及ばない、しかし当然その先がある。

「攻撃力は0……しかし、だからといってそれが弱いということには決して繋がらない。それがデュエルモンスターズというゲームなのです。次に私は、SR(スピードロイド)ブロックンロールを召喚」

 SRブロックンロール 攻1000

 次いでその隣に、ギターをモチーフとしたらしき機械のモンスター。

「チューナーモンスター、そして他のモンスター。これは、まさか!」

 もはや実況だか前振りだかわからない清明の声を背後に、寿が手を掲げる。合計レベルは、5。

「レベル4のブロックンロールに、レベル1のアンノウン・シンクロンをチューニング。星降る空に祈りを託し、集いし加護は天翔ける翼へと昇華する。シンクロ召喚、レベル5。星杯の神子(みこ)イヴ!」

 半透明の青い翼を持つ少女が天から舞い降りると同時に、シンクロ素材となったはずのブロックンロールが奏でる者もいないのにひとりでに音色をかき鳴らす。

「この瞬間にシンクロ召喚に成功したイヴ、及び素材となったブロックンロールの効果を発動。そのシンクロモンスターと等しいレベルを持つSRトークンを特殊召喚し、デッキから星遺物カード……星遺物の守護竜を手札に加えます」

 星杯の神子イヴ 攻1800
 SRトークン 攻0

「永続魔法、星遺物の守護竜を発動。このカードの発動時、私の墓地に存在する4以下のドラゴン族1体を宇田に加えるか特殊召喚することが可能となります。聖刻龍−ドラゴンヌートを選
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