第二百XX+3話
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さ」
そう言って、一夏は量子展開した錆びた鉈を振り上げた。
「まずは腕だ」
ダンッ! ダンッ!ダンッ!ダンッ!
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」
切れ味の悪い鉈で何度も何度も腕を叩く。
切れる前に骨が砕け、肉がつぶれる。
「うん。もういいかな?」
ある程度切れると一夏は女の腕を掴み、ギリギリ繋がっていた腕をブチブチとちぎった。
折れた手足をばたつかせながら絶叫する女の腹の上で、腕を抱えながら一夏が嗤う。
「いいねぇその顔! 痛みに歪む美貌!」
パチンと指を鳴らした。
それをトリガーとして発動した魔法が女の腕の切断面を焼き、無理やり止血した。
一夏は大仰な仕草で、引きちぎった腕の手の甲にキスをし…………。
その手首に噛みついた。
ボリボリという骨を砕く音が、ミチミチと肉を噛み千切る音が、びちゃびちゃと血が滴る音が響く。
自分の腕が食われていくのを見て、女顔は青ざめていた。
ガチガチと歯を鳴らし、涙が溢れていた。
「ふーん……」
片腕を食べ終わると、一夏が女の顔の両脇に手をついた。
「綺麗な瞳だね」
舌舐めずりをして、一夏の口が女の目に近づく。
「やめろ……くるな……くるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
じたばたと暴れるが無意味。
ぎゅっと閉じられた女の瞼を舌でこじ開ける。
ぬるりと眼球と眼孔の間に一夏の舌が入り込む。
「いだい! やめろ! このイカれ野郎!」
眼球の周りを一周すると一夏が目玉を吸いだした。
ブチブチと血管と神経を千切られ、女は瞳を奪われた。
一夏の口の端から垂れる血管。
一夏が見せつけるように口を開く。
前歯で挟まれた目玉が、女の残った目と合った。
数秒前まで、自分の眼孔に収まっていたそれ。
自分自身の一部だったそれは、自分の体から離れた事で不気味さを醸し出す。
それが他人の口の中から自分を見つめているならなおさら。
一夏が徐々に力を加えていく。
少しだけ持ちこたえた後……。
ぶちゅっっ…………と中の液体を撒き散らした。
「ふふ、こういうのもいいね」
再び女の顔に口を近づける。
ぽっかりと開いた眼孔に舌を捩じ込む。
ずず…と溜まった血をすする。
「さて、次はどこにしよっか」
唾液によって止血された虚ろな眼窩を除き込む。
「んー………」
一夏がホロウィンドウを開き、魔法を起動した。
指先から伸びるピンク色の極細の糸のような触手。
対物障壁で形作られたそれが女の耳に殺到する。
耳の中に異物が入っていく違和感。
ビジュアル的な嫌悪感。
そして恐
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