第二百XX+2話
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エレベーターのドアが開く。
一歩踏み出すと、少し匂いが変わる。
背後でドアが閉まり、エレベーターが上に上がっていく。
連動するように、正面のドアが開く。
気密ロックになっていて、一応中の匂いは出さないようにはしている。
アパートの一室ほどの広さの正八角形の部屋だ。
上のホールと比べると随分と小さい。
ただしそれは見える範囲でのこと。
まぁ、壁からせり出しているいる物も狭く感じさせる要因であろう。
それは女性の上半身。
下半身と肘から先は壁に飲まれ、やや反った姿勢をしている。
そしてその胸は異様に大きい。
日常生活などできやしないだろう。
現状7人の女性が等間隔に壁に埋め込まれている。
人種内訳は日本人五人、外人二人だ。
俺と束さんが作ったメカニカルな口枷を嵌められ、ヘッドギアを着けている。
さらに露になっている豊満すぎる乳房には搾乳機がつけられている。
部屋の内側からは見えないが、壁に埋め込まれた下半身は今でもピストンマシンに犯されている事だろう。
絵に書いたような…というかどこかのエロ漫画のワンカットのような光景だ。
まぁ、エロ漫画を参考に作ったから当たり前なのだが…。
「やぁ、こんにちは」
俺が入室した瞬間に俺を睨み付ける奴が一人、声をかけるとゆっくりと首を上げたのが二人、全く動かないのが四人。
「おうおう元気だねぇ君」
うち睨み付けてくる奴の前に立つ。
二十代半ばほどのコーカソイド。
結構美人な方だとおもう。
……正直オータムの方が可愛いけどな。
「君を捕まえて……うん……十日くらいかな? ここでの"性活"は慣れたかい?」
キレイな金髪をポニーテールに纏めている。
後ろ姿はさぞセクシーだったろうな。
彼女は米国の軍需産業…ようは兵器製造会社お抱えのスパイだ。
それも女性権利団体系でIS開発系。
それがなんでここに居るかってーと……。
「俺を誘拐して姉さんから暮桜のデータを貰おうなんてバカな事を考えたねぇ?」
そう、この女俺を拐おうとしたのである。
道端で唐突に道を聞かれ、先導していたら後ろからスタンロッドでバチチチチッッ? である。
まぁ、当然ながら障壁に阻まれた訳だが。
「まぁ? 君は美人だし? 鑑賞用兼ミルクサーバーとして生かしててあげようじゃないか」
搾乳機のついた乳房を下から持ち上げる。
ずしりと重い。
「ふむ……ナノマシンもホルモン剤もちゃんと効いてるみたいだね」
キッと俺を睨み付ける視線は無視する。
「君は箒や円香を狙った訳じゃないし、壊さずにいてあげよう。それが君にとって幸か不幸かはわからな
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