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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
イレギュラーだからこそ出来る行為
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うしばらく生きてもらうぜ。
「ちょっとママ、それって………!! 『悪いがそうはいかねぇぜ』………蒼騎?」
「今からやってくるのは“団体”じゃねぇ、“軍団”だ。その中で喧嘩売って生き残れる保証はねぇ。例え、刀の腕がいくら凄かろうがな。だが、俺なら生き残れるし、上手くやりゃここら一帯の<奴等>を纏めて殲滅出来る。だから、必然的に俺が残らなければならない」
「だが、君にはここの者達を無事に送り届けなければならない義務がある!!」
「ああ、それなら安心しろ。今、俺の家までの道が光るように仕掛けが作動した。それを辿れば、俺の家の手前に着く」
「手前って、どういうことよ?!」
「高城、一々甲高い声を出すな。俺の家の周りには魔術結界を張り巡らせていてな、同時に防御結界も張り巡らせているんだよ。特定の対象者が結界を越えようとすると反応して、真空の刃がその対象者を襲うようにな。それを解除するには俺のあるモノが必要で、新鮮なモノじゃないと受け付けない様にしてあるから、手前で止まって欲しいんだよ」
「なら、アンタも一緒に来ればいいじゃない!」
「そうすると、<奴等>が追ってくる形で移動しなければならないんだぞ? 俺がいくら強かろうが、キツイものがある。全員が全員のように行動すると思うか? 恐怖で動けない者も出てくれば、勝手に逃げだそうとする奴も出てくる。そいつらには護りの対象に入らんぞ? ま、安心しろ、一応護衛も出すし、お前等が辿り着く時間を見計らって俺もそちらに向かう。待つ必要はない」
「………君一人で本当に出来るのか?」
「ああ、ド派手に暴れてやるよ」
「なら、君の提案に乗ろう。―――吉岡!! 急いで準備をしろ! 避難者達には最低限の荷物だけ持たせるのだ! それと得物を持ってこい!!」
「はい!」
俺は庭が一望できる場所に立つ。
そして、<奴等>の先頭を視界に捉えた後、自分の横に艦隊殺しの大槍を出現させて暴れる刻を待った
慌ただしく高城会長の部下達が動きまわる最中、ついに移動の準備が出来たと同時に<奴等>が高城邸の目の前まで迫って来ていた。
「――会長! 準備が出来ました!」
「うむ。では、蒼騎君」
「分かりました。――――――
赤原猟犬
(
フルンディング
)
ッ!!!」
俺はバビロンからフルンディングを取り出す様に命じる。
財宝
(
なか
)
から飛び出た。刀身が歪んだ剣は、俺の目の前で赤い猟犬の姿となって止まった。
「フルンディング、これより高城の親父さん達を俺の家に移動させる。その間、お前は道中の安全を確保しろ。侵入してくる<奴等>を喰らえ」
俺がそう命じると猟犬は一際赤く光る。
そして、先行し先にルートに向かった。
「―――では、行ってください」
「………あの光っている道を進めば
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